連載
なぜ「ほぼAI」のエイベックス・松浦noteは絶賛されたのか 発信者に問われる「その人である必要性」(3/3 ページ)
生成AIで文章作成のハードルが下がる中、評価される発信と炎上する発信の差はどこにあるのか。対照的な2つのnote事例から、AI時代に淘汰されるコンテンツと、人間にしか生み出せない「価値の源泉」を解き明かす。
「その人である必要性」を示せない発信者は淘汰される
AI時代において、事例の収集や要約といった「情報の交通整理」は、AIが最も得意とする領域だ。読者がAIに直接頼めば済む時代に、わざわざ人間を介する価値はどこにあるのか。
それは、当事者として見聞きした「一次情報」、無数の情報から何を語るべきかを選ぶ「センス(価値観)」、そしてその発言に腹を括る「責任」の3点に集約される。
どれほどきれいにAIが文章をまとめようとも、核となる経験や判断軸が人間にない発信は、容易にAIや他者に代替されてしまう。
AI時代に淘汰されるのは「人間が書いていないコンテンツ」ではない。「なぜ、その人である必要があるのか」を示せないコンテンツなのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
「ほんだし」炎上の本質 消費者が怒ったのは「AIの使用」ではなく「自社商品への愛のなさ」だ
味の素の「ほんだし」X画像炎上は、単なるAI使用や技術精度の問題ではない。本質は、自社の顔であるパッケージ崩れを見過ごした「商品と顧客へのリスペクト欠如」だ。AI時代に企業広報が守るべき境界線を解説する。
「あの時気付いていれば……」 モンスター社員を面接で見抜く、たった一つの重要質問
彼らは「嘘をついている」わけではない。ゆがんだレンズを通して世界を見ているため、彼らにとって「正しいこと=周囲が悪であること」という構図は、疑いようのない真実として映っているのだ。
ニトリHDの時価総額半減……「36期成長神話」が崩壊した、これだけの理由
36期連続成長を成し遂げたニトリが、苦境に陥っている。その原因は、似鳥会長の相場観にあるのかもしれない……。
サンリオ株価、まさかの「ほぼ半値」に……なぜ? ジャパンIPに降りかかった災難の正体
今もなお業績を伸ばしているはずのサンリオ株が、前年の最高値から半値近い水準まで売り込まれている。これはなぜだろうか。決算資料や各地の市場動向を詳細に読み解けば、株式市場の評価とは乖離した実態が浮き彫りになる。
