SUVは価格も高く燃費も悪いのに、なぜこれほど人気なのか:高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ)
SUVの人気が続いている。直近では、日産の新型キックスが好評だ。SUVはスポーツを楽しむためのクルマとして誕生したが、人気が定着。高級車ブランドも参入している。小型車よりも災害に強いイメージもあり、今後もSUVを選ぶ人は増えそうだ。
高根英幸 「クルマのミライ」:
自動車業界は電動化やカーボンニュートラル、新技術の進化、消費者ニーズの変化など、さまざまな課題に直面している。変化が激しい環境の中で、求められる戦略は何か。未来を切り開くには、どうすればいいのか。本連載では、自動車業界の未来を多角的に分析・解説していく。
SUVの人気が衰えを知らない。
日本自動車販売協会連合会(自販連)が公表している、乗用車のブランド通称名別ランキングで見ると、SUVでベスト20にランクインしている車種が少ないことから、SUV人気に疑問を持つ人もいるかもしれない。しかし、それは集計の問題だ。SUVは数多く販売されているため、1車種当たりの台数が少なくなる。そのため、実態が見えにくくなっていると考えられるのだ。
コンパクトSUVのジムニーやライズ(兄弟車としてダイハツのロッキーもある)がランキング上位にあり、ランクルシリーズは高価格であるにもかかわらず、売れている。ジムニーは軽自動車の割合も多いため、普通車のランキングでは本当の人気が分かりにくい。
また、ハイトワゴンと融合させたクロスオーバーSUVというジャンルも登場し、軽自動車やコンパクトカークラスでも人気を博している。
直近では、日産が新型キックスを発売し、かなりの人気だ。日産のハイブリッドシステム「e-POWER」が第3世代になったことで燃費性能が向上したが、あのスタイリングで高い燃費性能を実現しているからこそ魅力的に映るのだろう。クルマの電動化によって省燃費が実現されると、クルマのサイズ、重量、デザインの自由度が高まる。
最近は燃料価格が高止まりしており、ユーザーの燃料代に対する感覚はシビアになっているはずだが、それでも大きな出費となるクルマの購入は「どうせ買うなら満足度の高いクルマを選びたい」という気持ちが勝るようだ。
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