丸亀製麺が韓国に再進出、今度は行列 「撤退した市場」で何を変えた?(2/5 ページ)
丸亀製麺が韓国市場に再進出し、1年足らずで4店舗まで拡大。今回はロッテグループと組み、商業施設を中心に出店するほか、メニューも現地の食文化に合わせて工夫している。過去の撤退から何を変えたのか。
なぜロッテGRSだったのか
再進出のパートナーとなったのが、韓国・ロッテグループのLotte GRS(Lotte Global Restaurant Service、以下GRS)だ。GRSに現地の店舗運営と出店を委ねるマスターフランチャイズ方式を採用し、商業施設を中心に店舗拡大を進めている。
2025年9月にソウルに1号店、2026年4月に釜山、6月に金浦空港、8月に南楊州と出店を重ねた。路面店も構えていた前回とは異なり、人が集まる立地に出すことで、効率的に日本食・うどん需要を取り込む形に変えた。
トリドールHDが現地パートナーとマスターフランチャイズ契約を結ぶケースは、他国への進出時にもある。相手を選ぶ基準は共通しており、GRSもそれを満たしていた。
1つは物件を確保する力だ。ロッテグループは大型商業施設を自社で保有しており、不動産へのアクセスが強い。前回苦労した出店先選びの問題を、パートナーの側から解消できると見込んだ。
もう1つは、飲食店の運営経験である。GRSは総合外食企業としてロッテリアやカフェ業態を手掛け、チェーン展開にも慣れている。「不動産開発とオペレーションの力を両方持つ稀有(けう)な存在。だから今回、組ませていただいた」と松浦氏は狙いを説明する。
GRS側にも今回の提携は利点がある。丸亀製麺が客を集めれば、同じ施設内で展開するGRSのカフェやファストフードにも人が流れる。1号店でその効果が確認されたことで、GRSは出店に前向きになった。来年までに店舗数を2ケタに乗せることを視野に入れ、準備を進めているという。
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