ファミマのユニフォームはどう変化した? 初代「エプロン」から、業界初「Tシャツ」への刷新までを振り返る(3/3 ページ)
ファミリーマートが約10年ぶりに店舗スタッフのユニフォームを刷新した。コンビニ業界で初めてTシャツタイプを採用し、髪色や着こなしのルールも見直した。時代や働き方の変化に合わせて進化してきたこれまでのユニフォームの歴史を振り返る。
2026年9月からコンビニ初の「Tシャツ」に
2026年9月、約10年ぶりとなるユニフォーム刷新では「Tシャツ」タイプを採用した。累計販売数700万枚を超えるコンビニエンスウェアの「アウターTシャツ」がベースになっており、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務める落合宏理氏がデザインした。
半袖と長袖の2種類を用意し、サイズはXSから11Lまで14サイズを展開。カラーは深い青緑とし、ファミリーマートのコーポレートカラーとの調和を図った。胸元と背中には「FamilyMart Staff」のロゴを入れている。素材には綿100%を採用し、肌への負担にも配慮した。
今回の刷新には、近年の酷暑や働き方の多様化、多様性への配慮など、社会の変化が反映されている。従業員の多様な価値観や個性を尊重することで、働きやすい環境を整え、採用の強化につなげる狙いだ。また、Tシャツというシンプルな形にしたことで、ユニフォームにかかるコストを約3割削減できたという。
段階的に緩和してきた髪色のルールについては、今回初めて「自由」と明確に打ち出した。Tシャツの下に重ね着をすることや、宗教上の理由で着用する頭を覆う布「ヒジャブ」なども認める。プライバシー保護や多様性への配慮から、ひらがなまたはカタカナで好きな名前を使える「ワーキングネーム」も導入した。
一方、髪をまとめることやアクセサリーを外すことなど、衛生面や安全面に影響するルールは維持する。これまでの規定では「してはいけないこと」だけを定めていたが、今回は守るべきルールを明確にした上で、それ以外の自由度を高める考え方に変えたという。
ファミマの店舗オペレーション支援本部の藤﨑圭氏は「『シンプルでとても良い』という声もいただいているが、一方で『ラフすぎないか』というご意見もある。働きたいお店として選んでいただけるような取り組みの一つとして、ユニフォームを変更した。清潔感や安全性、良好な接客を維持することで、徐々に理解を得ていきたい」と説明した。
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