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「Suicaの新キャラ」投票が盛り上がる 「猛反発からファン化」構造に見る既視感(3/3 ページ)
20年以上親しまれた「Suicaのペンギン」交代劇。当初の激しい反発や不信感は、なぜSNS上で「推し活」へと変貌を遂げたのか?
SNSが加速させる単純接触効果
人間には、特定の対象に繰り返し接触することで好感度が高まる「単純接触効果」が存在する。Suicaのキャラクターも同様だ。最終的にどの案が選ばれたとしても、日々の通勤・通学や買い物で目にするうちに違和感は薄れ、数年も経てば新しい生活の風景として溶け込んでいくはずだ。
もちろん、長年見慣れてきたペンギンへの愛着や“ペンギンロス”が完全に消え去るわけではないが、新キャラもまた少しずつ馴染んでいくだろう。
さらに、この「すり込み効果」を加速させる上で、現代のSNS環境が果たす役割は大きい。ペンギンが起用された2001年当時は現代のようにSNSが普及しておらず、キャラクターの認知向上は企業側からの「一方向の広告発信」に依存していた。
対して現在は、ユーザー自らがファンアートを投稿し、独自の世界観やストーリーを解釈・拡散する「双方向性」が増している。近年では生成AIの発展も後押しし、画力に自信がないユーザーでもキャラクターを街の風景に馴染ませた画像を生成・共有するようになった。こうした「ユーザー参加型」のコンテンツ形成は、企業が仕掛けるキャンペーン以上のスピードで愛着を深める原動力となる。
現在、JR東に求められているのは、「ペンギンを失う悲しみ」を「新しいキャラクターへの期待感」へと、いかにスムーズに転換させられるかだ。既に3つの候補案全てにファンがついてしまっている状態である。この投票イベントをどのようにまとめ、どのような結論を出すのか。期待とともに見守りたい。
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