「Suicaの新キャラ」投票が盛り上がる 「猛反発からファン化」構造に見る既視感(2/3 ページ)
20年以上親しまれた「Suicaのペンギン」交代劇。当初の激しい反発や不信感は、なぜSNS上で「推し活」へと変貌を遂げたのか?
ミャクミャクに見る“拒絶から愛着”へのプロセス
しかしながら、日を追うにつれて「ペンギンを返せ」的な論調は薄れ、各案への愛着が増しているネットユーザーが増えているようだ。特定の1案だけでなく「3案全てを応援したい」という、いわゆる“箱推し”の立場を表明するユーザーも珍しくない。
二次創作のファンアートも活発に投稿されており「どれも可愛くて選べない」「3匹全部採用してあげて」といった好意的なコメントが飛び交っている。
今回の候補は、A案(オレンジ色のリス)、B案(紫色のウサギ)、C案(ポシェットにモグラを入れた正体不明のオレンジの生き物)の3つだ。特筆すべきは、B案(紫色のウサギ)の人気が日に日に高まっている点である。選考委員会も「非常にインパクトが強く印象的」と評するように、既存のペンギンや他の2案と比べても異彩を放っている。
SNS上では、このB案を応援する声が目立つ。もともとネットユーザーには、整った優等生タイプよりもどこか異物感のある選択肢を面白がって応援する「判官びいき」の傾向がある。しかし単に逆張りをしているわけでもなく、「見慣れていくうちにだんだん愛らしく見えてきた」という変化も起きているようだ。
この現象で思い起されるのが、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」である。デザイン案が発表された当初、その奇抜なビジュアルに対して強い反発があった。しかし、街中の広告やニュース、関連グッズなどを通じて日常的に目にする機会が増えるにつれ、その評価は一変。最終的には国民的な愛されキャラとしてのポジションを確立したのは記憶に新しい。
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