1万2800円の大型クッション、「カインズの巣」が若年層にヒット 1万点増産へ(2/2 ページ)
カインズの1万2800円の大型クッション「NEDOCORO(ねどころ)」が好調だ。体を包み込むような形状から“カインズの巣”と呼ばれ、若年層にも支持を広げている。
「巣」のような形になったワケ
なぜ、これほど大きなクッションを企画したのか。
開発を担当した青栁裕一氏は「『生まれる前にお母さんのお腹の中で丸まっている』『動物が洞穴で丸まっている』『背中が壁に当たっていたり、周りを囲まれていたりする時が安心する』。そういう本能的なところから、この形になりました」と説明する。
内側のスペースが広すぎると、クッションのふちが体に触れなくなり、包まれている感覚が弱くなる。そこで、体を預けたときに適度にふちが触れる大きさや形状を検討した。体格にかかわらず、背中を少し丸めてリラックスできる体勢を取れるように設計したという。
大型かつ高価格帯のクッションであることから、カインズは発売前に需要を見極めるための実験販売を実施した。3月に100個限定で、10店舗で販売したところ、すぐに売り切れたという。一定の需要があることを確認した上で、8月中旬から本格展開に踏み切った。
購入者の年齢層にも特徴があった。通常のクッションカテゴリーでは、カインズの中心顧客層である50代以上の購入が比較的多い。一方、NEDOCOROでは50代以下の購入が多く、特に若年層から支持を集めた。クッションカテゴリー全体では30代以下が約1割なのに対し、NEDOCOROでは約3割を占めた。
好調の背景について、青栁氏は「ストレス社会で、帰宅後のまったりする時間が大事にされています。その時間をいかに居心地よく過ごせるかというところに、今回の商品がマッチしたのかなと思います」と話した。
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