インタビュー
「熱湯禁止」のカップヌードル、なぜ作った? 日清が5年かけて越えた「冷水」の壁(3/4 ページ)
冷水で食べる「冷しカップヌードル」が、発売から1週間でほぼ完売となった。手軽さはもちろん、ここまで人気になったのはある理由があった……。
「熱湯禁止」を広告に
商品の特徴は販促にも生かされた。「熱湯禁止」という大きな表記には、冷水専用の商品であることを伝え、誤って熱湯を注ぐことを防ぐ目的がある。一方で「カップヌードルなのに熱湯禁止」という意外性そのものも、商品の特徴を伝えるフックとなっている。
「カップヌードルは熱湯で作る」という認識が定着しているからこそ、「禁止」の2文字が目を引く。商品の制約が、そのまま強い広告メッセージになった形だ。
ただ、今回はテレビCMを制作せず、インフルエンサーや一般消費者による情報発信を主軸にした。これまでになかった新製法で、しかも熱湯を使わないとなれば、実際に作ってみたくなる。商品のユニークさや新しさを生かし、試した人の驚きが広がる形を狙ったのである。「暑い時期に冷たく爽快なものを食べたい」というニーズに性別や世代による大きな違いはないと考え、ターゲットもあえて絞らなかったという。
発売後の反応は当初の想定を上回った。7月20日に発売し、8〜9月頃までは在庫が持つと想定していたが、想定以上の引き合いがあり、約1週間でメーカー出荷分がほぼ完売した。
土岡氏は発売後の反応について、「『冷水で作れるのがすごい』『どういう仕組みなのか』『また食べたい』といった声が寄せられていて、素直にうれしいです」と話した。
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