AIを使いこなすなら「ジャズバンドになれ!」 日本企業が“レベル1”から抜け出せない2つの理由、Notionに聞く(1/3 ページ)
多くの企業では、AIの活用が個人の業務効率化にとどまっている。AIを組織全体で活用するには何が必要なのか。AI活用を阻む壁と、それを乗り越えるための組織変革のポイントを探る。
AIを導入したにもかかわらず、業務の大幅な効率化や自動化には至っていないと感じる企業もあるだろう。Notion(ノーション)は、AI活用を4つのレベルに分類し、企業が直面する課題を指摘する。AI活用の進化を阻む壁とは何か。
レベル3の前に「大きな壁がある」――AI活用の4つのレベル
Notionは、メモやドキュメント作成、タスク管理、データベースなど、仕事やプライベートで使う多様なツールを1つにまとめた「オールインワン・ワークスペース」を提供するサービスだ。
米Notion Labsの共同創業者兼CEOのIvan Zhao(アイバン・ザオ)氏は、企業におけるAI活用を4つのレベルに分類する。
レベル1は、AIを「思考のパートナー」として使う段階だ。ChatGPTやGeminiなどに質問し、アイデア出しや情報の整理を行う。レベル2では、AIを「アシスタント」として活用する。質問に答えてもらうだけでなく、特定のタスクを実行させる。
レベル3になると、AIは「独立したチームメイト」へと役割を広げる。人がその都度指示を出さなくても、レポート作成や問い合わせ対応といった、繰り返し発生する業務プロセスを自動で実行する。
さらにレベル4では、AIを「会社OSの一部」として活用する。複数の業務システムとAIエージェントを連携させ、個別の業務だけでなく、企業全体の意思決定や成果創出を支える仕組みを構築する。
企業によるAI活用は、まだ初期段階だ。Notionによると、世界の企業の57%がレベル1、31%がレベル2の活用にとどまっている。レベル3は10%、レベル4は2%にすぎない。日本ではその傾向がさらに顕著で、AIとの対話を通じて業務を効率化するレベル1が66%を占める。
ザオ氏は、AIをアシスタントとして使うレベル2と、チームメイトや組織の一部として活用するレベル3の間には、大きな壁があると指摘する。
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