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AIを使いこなすなら「ジャズバンドになれ!」 日本企業が“レベル1”から抜け出せない2つの理由、Notionに聞く(2/3 ページ)

多くの企業では、AIの活用が個人の業務効率化にとどまっている。AIを組織全体で活用するには何が必要なのか。AI活用を阻む壁と、それを乗り越えるための組織変革のポイントを探る。

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AI活用を阻む「業務データの分散」という壁

 レベル3以上の高度なAI活用を阻む要因は、2つある。その1つが業務データの分散だ。ドキュメントや数値管理シート、チャットなどの情報が複数のツールに分散していると、AIは判断に必要な背景情報や過去のやりとりといった「コンテキスト」を十分に把握できない。

 AIモデルの開発競争が激化し、次々と新しいモデルが登場している。しかし、どれほど高性能なAIでも、必要な情報に正しくアクセスできなければ、誤った判断につながりかねない。不要な処理が増えれば、コストも膨らむ。

 また、SaaS各社はAIエージェント向けの接続規格「MCP」(Model Context Protocol)への対応を進めている。MCPは、AIと外部のツールや業務システムを接続するための共通規格だ。AIが会計ソフトなどの外部システムと連携し、情報の取得や操作を行う際に利用される。

 一方、MCPを通じてAIが社内のさまざまなデータベースに直接アクセスする仕組みには、注意点もある。例えば、アクセス権限やガバナンスの管理が複雑になり、セキュリティリスクが高まる可能性がある。また、AIエージェントがデータを照会するたびに、トークンが消費され利用コストが増幅する。


業務データが分散していると、AI活用が進みにくい

 そこでNotionが注力して提供していくのが「コンテキストレイヤー」の整備だ。コンテキストレイヤーとは社内の情報や用語、業務上のルールなどをAIが理解し、適切に活用するための共通基盤のことだ。

 コンテキストレイヤーを介して情報を管理することで、AIが業務の背景を踏まえて判断できるようにする。さらに、アクセス権限やセキュリティを適切に管理しながら、共通の知識基盤を活用することで、AIが情報を探すために必要な処理やトークンの消費を抑える狙いもある。

 ザオ氏は「われわれの戦略はコンテキストレイヤーで最高になること」と意気込む。

AI活用のもう1つの壁「変革できない組織」

 レベル3以上のAI活用におけるもう1つの壁が、組織の変革だ。AIを導入しても、従来の業務手順や組織構造が変わらなければ、活用は一部の業務にとどまってしまう。

 Notionは、決められた手順に沿って動く従来型の組織を「マーチングバンド」に例える。これに対し、同社が提唱するのが「ジャズバンド」への転換だ。ジャズバンドでは、メンバーが互いの動きや状況に応じて演奏を変える。アドリブもあり、失敗も時には許容する。組織も同様に、変化に応じて柔軟に役割や業務の進め方を変える必要があるという。


マーチングバンドからジャズバンド型の組織に(提供:Notion)

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