なぜ「資さんうどん」は強いのか 台湾1号店が盛況、社長に聞く勝ち筋は(3/5 ページ)
2026年6月に開業した「資さんうどん」の台湾1号店が盛況だ。初日は開業前から大勢の顧客が並び、現在もランチ時を中心に行列ができる人気ぶりだという。国内でもスピーディーに店舗を増やし、年内に124店舗となる見込み。「資さんうどんの差別化戦略」と「台湾100店舗へ向けた勝ち筋」を資さんの崎田晴義社長に聞いた。
「台湾の資さん」 何を変えた?
業態転換を軸にスピーディーに国内事業を拡大するなか、2026年6月には台湾に1号店を開業。ここから海外展開にも注力していくというが、なぜ台湾を選んだのか。
「すかいらーくグループでは、『しゃぶ葉』をはじめ7ブランドで計約100店舗を台湾で展開しており、市場のニーズや物件の知見が溜まっています。また、現地には小麦粉を使った麺を日常食として食べる文化があり、うどんへの抵抗感もない。実際に台湾のメンバーに味を確かめてもらい、出店を決めました」
1号店は、台北の高級住宅街・天母(ティエンムー)地区にある大葉高島屋に開業した。百貨店内のレストランというと、日本では高級なイメージがあるが、台湾では低価格のフードコートや日常的なレストランも多い。日系レストランも多く、CoCo壱番屋や大戸屋、一風堂などが入っている。そのため、消費者のニーズにハマると考えたという。
店舗は地下1階にあり、座席数は82と広い。家族やグループ、一人客まで幅広く対応できる。日本同様に多様なメニューをそろえている。
「日常食」として現地での浸透を図るにあたり「味わい」をローカライズした。
「出汁は日本と同じさば節や昆布などを使っていますが、数値分析を行ったうえで日本よりも塩分濃度を下げています。というのも、スープをたくさん飲む食文化がある台湾では、減塩が主流なんです。現地で実績のある『しゃぶ葉』でも、塩分を抑えることで人気を得ています。麺も日本とベースは同じですが、現地のニーズに合わせて微調整しています」
「それでは『資さんうどん』ではなくなってしまうのでは?」という声もあるそうだが「台湾の資さんを作っていくのが良いと考えている」と崎田社長は話した。
台湾限定メニューとして「イカスミ焼きうどん」や「豚骨鍋焼きうどん」などを展開。甘味は、おなじみの「ぼた餅」のほか、日本にはないプリンなどを用意した。ぼた餅は現地の食材で作っているが、味わいはほぼ同じ。うどんの出汁に甘みがあるため、資さんうどんのぼた餅はあえて甘さ控えめなのだが、台湾でもこうした味が好まれるそうだ。
価格は「肉ごぼ天うどん」(ごぼ天3本)が220台湾ドル(約1100円)。日本よりは若干値が張るが、日常食として受け入れられる価格とした。
開業初日は、朝から多くの顧客が行列を作った。開業から約4カ月が経過した現在は、どんな状況なのか。
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