AI台頭も「SEOは死んでいない」 これからの“買われる企業”の条件、サイバーエージェントが明かす(2/3 ページ)
生成AI検索が浸透した結果「AIにおススメされるかどうか」が、商品の売れ行きに大きく影響するようになった。AIに推薦されるためには、そのような対策が必要なのか。
広がる「ゼロクリック検索」の実態と、変化する“買われる場所”
また、生成AIの普及で、検索結果だけ見て調べものを終える「ゼロクリック検索」が増えたことも指摘されている。同社の調査では、AI Overviewsで検索を終えることがあると答えた人が63%だった(参照:サイバーエージェント GEOラボ、AI Overviewの利用率に関するユーザー調査を実施)。
実際、AI Overviewsの表示が増えるにつれ、検索結果画面に自社サイトが表示される回数が減っていると実感する企業も多い。一方で、AI Overviewsに表示されたリンクをクリックすることがあると答えた人は54%に上った。
「AI Overviewsの登場に絶望する必要はない。リンクは意外と踏まれると覚えておく必要がある」
さらに、木村氏は「生成AIによって物が売れなくなる」という見方にも異を唱える。
「スニーカーの需要が年間100万足あるとして、生成AIがあってもなくても、100万足という数字は変わりません。変わるのは、買われ方や何を買うかを決める場所です」
AIの回答を見た人は、リンクから公式サイトに進むこともあれば、ブランド名を検索し直すこともある。Webを経由せずそのまま店舗へ向かう人もいる。そのため「これまでとは異なる場所で、自社ブランドが選ばれる必要がある」と木村氏は話す。
AIからの自社の評価を測る「3つの確認点」
生成AI検索時代におけるマーケティング対策の最初の一歩は、自社がAIにどう扱われているかを知ることだと木村氏は話す。特に、次の3点を確認することが大事だという。
1つ目は、自社ブランドが正しく説明されているかだ。
木村氏が関わるサービスでも、AIに詳しく好意的に紹介されるものがある一方、淡白な説明にとどまっているサービスもあるという。「自社のブランドについてAIに一度聞いてみて、正しく説明されているか確認してほしい」と木村氏は話す。
2つ目は、希望通りに紹介されているかだ。
あるクレジットカードは、条件によっては還元率が20%になるにもかかわらず、AIの回答では10%と控えめに紹介されていたという。
3つ目は、選択肢に入っているかである。
例えば「おすすめのクレジットカードは?」と尋ねたとき、AIが挙げる数社に入っていなければ、その検索者の選択の候補から外れてしまう可能性が高い。
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