AI台頭も「SEOは死んでいない」 これからの“買われる企業”の条件、サイバーエージェントが明かす(3/3 ページ)
生成AI検索が浸透した結果「AIにおススメされるかどうか」が、商品の売れ行きに大きく影響するようになった。AIに推薦されるためには、そのような対策が必要なのか。
AI検索時代に狙うべき「好意的な言及」の獲得
前述の3点を確認したうえで、GEOで狙うべきは、AIの回答に自社やサービスのリンクが表示されることと、ブランド名が推薦されることの2つだという。木村氏は、特に後者を重視する。
「アクセス数は少なくても、AIで疑問をある程度解消した上で、なおWebに来て詳しく知りたいという人は重要。GEOの本質はブランドメンション、つまり推薦にある」
AIに推薦されるためには、AIがどのように回答を作成しているかを知る必要がある。木村氏によると、主に2つの仕組みで作られているという。一つは事前に学習した膨大な文章から探す仕組み、もう一つは回答の際にWeb検索の結果を参照する仕組みだ。
木村氏はこの仕組みを「暗記テストと、教科書の持ち込みテストの両方で答えを出しているようなもの」と説明する。
どちらの場合も、Web上でその企業やブランドが好意的に言及され、そのカテゴリーで評判が良いと認識されれば、AIに推薦されやすくなるという。
AI時代のマーケティング実装 「3つの施策」と企業が磨くべき「競争力」
AIに推薦されるために、木村氏は大きく3つの取り組みを挙げる。
まず、AIのボットがWebサイトの情報を読み取れるようにしておくことだ。
ChatGPTのボットのアクセスを拒否する設定にしていると、推薦される可能性が低くなる。また、生成AI検索の中には、JavaScript(ジャバスクリプト)で表示される情報を読み取れないものもあるため、AIが情報を取得できるよう対策する必要がある。
次に、自社サービスを公式サイトで詳しく説明することも重要だ。サービスを丁寧に解説しているサイトは、AIの回答でもその内容が引用されやすいという。
さらに、第三者による好意的な言及を増やすことも欠かせない。木村氏は、アフィリエイト、Wikipedia、リサーチレポートとプレスリリース、インフルエンサー、SNS、動画、記事広告など、さまざまな手段を挙げる。
「悪いものは紹介したくないし、紹介されてもネガティブに書かれる可能性がある。製品やブランド、サービスを、その業界でトップの素晴らしいものにすることが最も重要だ」
木村氏の話から分かるのは、AIへの技術的な対策に加えて、企業やサービスそのものの価値を高めることの重要性だ。AIからも推薦され、顧客から選ばれる企業・ブランドになるためには、こうした地道な取り組みを積み重ねられるかが鍵を握るだろう。
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