「AI開発、“外注”しても大丈夫?」──丸投げで失敗するケースも 絶対に「手放してはいけないもの」とは:AI導入100本ノック(1/3 ページ)
AI開発を外注したら、委託先の試験では90点なのに社内では使い物にならない――こんな悩みをどう解決すればよいのか。そもそも、外注してもよいのか。失敗しないAI導入のコツを整理する。
筆者プロフィール:古田拓也 株式会社X Capital 1級FP技能士
FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックスタートアップにて金融商品取引業者の設立や事業会社向けサービス構築を手がけたのち、広告DX会社を創業。サム・アルトマン氏創立のWorld財団における日本コミュニティスペシャリストを経てX Capital株式会社へ参画。
「AI開発はベンダーに任せたい。ただ、丸投げして失敗した話も聞く」――企業のIT導入を支援する筆者は、大企業のIT部門からこうした相談をよく受ける。
実際のところ、大企業であっても、特定業務に特化したAIエージェントを作り込める人材は限られている。従って、外部の力を借りることになる。
しかし、外注するにしても何をどのように任せるかが肝心となる。AI開発を外注するに当たり「手放してはならないもの」とは何か。架空のケースを交えて考えたい。
Q.情シスは手いっぱい AI開発は大手SIerに一括発注でよいか?
従業員約1万人を抱える大手製造業A社の情報システム(情シス)部長が、次のような相談を寄せてきた。
中期経営計画を受け、経営企画から「品質保証部門への社内問い合わせ対応をAIで効率化し、全社のAI戦略に沿った成果として示してほしい」と依頼されました。しかし、情シスは基幹システムの刷新で手いっぱいで、AIに詳しい社員は数人しかいません。
取引先のSIer(システムインテグレーター)からは、問い合わせに自動で回答するAIを要件定義から運用まで一括で請け負い、現場に技術者も常駐させると提案されました。このまま任せてよいのか迷っています。
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