東京と台北を「17ミリ秒」で結ぶIOWN アンリツCTOが語るデータセンター相互接続と日本の勝機(2/2 ページ)
アンリツ(神奈川県厚木市)の計測事業グループCTO(最高技術責任者)、ジョナサン・ボリル氏に日本の光通信技術が再び世界を制する可能性について聞いた。
3Gで世界を先導した日本が再び勝てる理由
――欧州と日本の両方を知る立場から「IOWN」をどう見ていますか。
世界の光ファイバー技術をリードしてきたのは明らかに日本です。光回線の敷設でも日本は進んでおり、IOWNの実装においても日本は重要な役割を果たせると思います。2000年代の3G(第3世代通信システム)の導入でも日本は世界を先導しました。
最初に3Gサービスを実現したのはNTTドコモの「FOMA」です。それ以降、モバイル技術の進化に世界の関心が寄せられてきましたが、生成AIの登場により、光通信技術に再び脚光が当たるようになりました。米国のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)も光通信技術に注目しています。大規模なデータセンターをつくる時代ではなく、複数のデータセンターを相互接続することが重要となったからです。それを可能にするのがIOWNだと考えています。
著者情報:関口和一(せきぐち・わいち)
(株)MM総研理事長、国際大学GLOCOM客員教授
1982年一橋大学法学部卒、日本経済新聞社入社。1988年フルブライト研究員としてハーバード大学留学。1989年英文日経キャップ。1990年ワシントン支局特派員。産業部電機担当キャップを経て、1996年より編集委員を24年間務めた。2000年から15年間、論説委員として情報通信分野などの社説を執筆。日経主催の「世界デジタルサミット」「世界経営者会議」のコーディネーターを25年近く務めた。2019年株式会社MM総研の代表取締役所長に就任。2026年3月よりMM総研理事長を務める。2008年より国際大学GLOCOMの客員教授。この間、法政大学ビジネススクールで15年、東京大学大学院で4年、客員教授を務めた。NHK国際放送のコメンテーターやBSテレビ東京の番組のメインキャスターも兼務した。現在は「CEATEC AWARD」の審査委員長や、「技術経営イノベーション大賞」「ジャパン・ツーリズム・アワード」の審査員などを務める。著書に『NTT 2030年世界戦略』『パソコン革命の旗手たち』『情報探索術』(以上日本経済新聞)、共著に『未来を創る情報通信政策』(NTT出版)、『日本の未来について話そう』(小学館)『新 入門・日本経済』(有斐閣)などがある。
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