ホリデイ+D Style 最新シネマ情報

» 2007年02月08日 12時36分 公開
[本山由樹子,ITmedia]
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日本では聞きなれない“ホーム・エクスチェンジ”。いま欧米でブームとなっているこのシステムは、“休暇の間、自分の家も車もすべて交換する”というもので、ネットで交換相手を探すサイトも急増しているほどの人気だとか。そんな“ホーム・エクスチェンジ”をテーマにしたのが本作だ。

 アマンダ(キャメロン・ディアス)はハリウッドの映画予告編製作会社の社長。颯爽と仕事をこなし、その上セクシーで美人。誰もがうらやむような順風満帆な人生を歩んでいるように見えたが、恋愛となると素直になれず、同棲していた彼氏と喧嘩別れしても涙も出ない。彼女はそんな自分に虚しさを感じていた。一方、ロンドンに住む敏腕新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)も、同じ会社に勤めるプレイボーイに熱を上げていたが、彼が他の女性と婚約を発表し、一転どん底状態に。そんな2人がネットで知り合い、クリスマスのバカンスの間だけ、お互いの家を交換することに。ロンドン郊外の長閑なコテージと、ビバリーヒルズのプール付きの豪邸を2週間だけ交換したアイリスとアマンダだったが、そこには新たな恋の予感が……。

 男なんてもうこりごり。ウジウジ考えないで心機一転、見知らぬ土地でリフレッシュしようなんて考えるのはやはり女という生き物ならでは。でも、その割り切りこそが、新たな恋を生む近道。キャメロンの次の恋のお相手は正当な二枚目のジュード・ロウ、ケイトはキャラ勝負の三枚目ジャック・ブラック。男性は自分のタイプにあわせて、女性へのアプローチ方法を学べるはず。

女性が恋に落ちる瞬間も、大好きだった人を嫌いになる瞬間も描かれているので、彼女の前ではやってはいけないアレコレなど、女心を知るには最適な1本だ。

 ラブ・コメディといって敬遠したらもったいない。男性にも女性にも好感度の高い作品なのでデートムービーとしても良し、女性心理を学ぶため、こっそり一人で見に行くも良し。モノにしたい彼女がいる人は、見れば絶対に恋をしたいロマンチックな気分になるので、是非誘ってみては!? 主役をはれる人気俳優が揃ったウェルメイドな作品、とにかくオススメ。

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ホリデイ

監督・脚本・製作:ナンシー・メイヤーズ/音楽:ハンス・ジマー

出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック

配給:UIP

2007年3月24日より日劇3ほか全国ロードショー



筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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