ミラのアリスが帰ってきた!「バイオハザードIII」会見

» 2007年08月03日 10時22分 公開
[本山由樹子,ITmedia]
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 “ゲームの映画化は成功しない”。そんなジンクスをものともせず「バイオハザード」、続く「バイオハザードII アポカリプス」とヒットを飛ばしてきた人気シリーズの3作目「バイオハザードIII」が、11月に公開決定。主演女優のミラ・ジョヴォヴィッチが緊急来日し、都内のホテルで会見を開いた。秋に出産予定というミラは現在、妊娠6か月。黒のマタニティードレスで登場し、「大好きな日本に(お腹にいる)小さな娘を一緒に連れてこられて嬉しいわ」と笑顔で挨拶。全体的にふっくらとして貫禄十分だが、クルクルと変わる表情は相変わらず魅力的だ。

 ラクーンシティの惨劇から8年後、Tウイルスの感染は全世界に広がり、地球は砂漠化していた。アンブレラ社の人工衛星による追跡を逃れ、絶望的な世界を生き抜いてきたアリス(ミラ)は、カルロス(オデッド・フェール)と再会。彼と行動を共にしていたクレア(アリ・ラーター)率いる生存者たちを守るため、アンデッドから逃れ安息の地アラスカを目指す。だが、そこにはアンブレラ社がアリスの血清を注入してパワーアップさせた、スーパー・アンデッドが待ち受けていた。


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 山積みにされたアリスのクローンの死体、ゾンビ犬とアリスの戦い、アンデッドの死体を食べアンデッド化した無数のカラスの襲撃……、世界初公開された22分の特別映像を見る限り、映像もアクションもグロさも数段にアップ。ミラ曰く、それは「クレイジーなほどの進化」だそう。

 そのアクションシーンでは、「父から今日は何人殺したの? なんてシュールな質問をされたわ(笑)」と語るが、ワイヤーで吊るされる以上に苦労したのが砂漠での撮影だったとか。「気温が55度〜60度の中での演技は大変だったわ。ラッセル・マルケイ監督は脱水症状で1週間入院したり、砂漠の熱で機材が壊れたり、砂嵐がやってきて撮影が何週間もストップしてしまったり。サソリが出たこともあったのよ」。


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 今回、アリスのパワーも驚異的に進化を遂げている。「あらゆる面で強く、そして美しくなっていて、愛する人のために犠牲を払って戦う姿は、見習うべきところが多いわ。そんな決断力のあるアリスを尊敬し、彼女のように成長していければ」、そう力強く語るミラは早くも母になる自覚が芽生えているようだ。

 「シリーズ4作目は?」との問いに、「一応、3部作で完結だから今のところ分からないわ。でも、1作目も2作目もこれで終わりだと思って作っていたけど、観客の反応がよかったから次を作ることができたのよ」と正直なコメント、つまり本作のヒット次第では続編の可能性もアリ!?


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 最後にイメージ・ソングを手掛ける倖田來未のビデオメッセージが流され、「クールでカッコイイ曲を作りたい」とのコメントに、ミラは「とてもエキサイティング。近いうちに直接お会いしたいわ」と大喜び。

 シリーズ史上最高のスケールで描かれるアリス、3度目の戦い。「バイオハザードIII」(配給ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)は11月より日比谷スカラ座ほか全国ロードショー。

筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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