12月15日より劇場公開される映画「スマイル〜聖夜の奇跡〜」の“極寒試写会”が12月4日、東京のダイドードリンコアイスアリーナで行われた。会場となるスケートリンクには試写会用の大型スクリーンを設置。監督を務めた陣内孝則さんや、出演した森山未來さん、加藤ローサさんらが舞台あいさつに登場し、作品の魅力を語った。
「スマイル〜聖夜の奇跡〜」は、俳優でもある陣内さんが2度目のメガホンをとったアイスホッケー映画。氷上を舞台に、少年と少女の淡い純愛や、弱小アイスホッケーチームの成長などを描いたハートウォーミングな物語となっている。アイススケートという題材を選んだことについて監督は、「息子がアイススケートを習っていて、最初は興味がなかったが、見に行ったらとてもおもしろかった。子供がやっているのにスピードがあって迫力があって……。“なぜこれをフィルムに焼き付けないのか”と思った」と語る。そして、“アイスホッケー少年とフィギュアスケート少女の恋”をテーマにした映画を企画し、8年の年月を経て映像化を実現した。
全国で行った先行試写会ではエンドロールとともに観客から大きな拍手がおこり、出演者・監督ともに励まされたという。「唯一気になったのは、アンケートの『全然期待していなかったけど感動した』とか『こんなにいいとは思わなかった』とかいう感想……期待されてなかったんだなって(笑)」(陣内監督)
迫力あるアイスホッケーシーンを撮るために、劇中のアイスホッケーチーム「スマイラーズ」のメンバーには、実際に少年アイスホッケーチームに所属する“演技初挑戦”の子供たちを採用した。監督の俳優としてのキャリアを生かした熱のある演技指導で、生き生きとした子供たちの表情を引き出すことができたという。「撮影の前にはいろいろと大変だったと聞いたけど、私が現場に入った時には、子供たちがみんなきらきらと輝いていて驚いた」(加藤ローサさん)。また、少女に恋をするスマイラーズのメンバー・猪谷昌也を演じる綿貫智基君(今作を機に「立花裕太」として役者の活動を開始)は、「演技は初めてだったけど、監督が細かく教えてくれたので、何をすればいいかは分かっていました」とコメントした。
そのほかにも、ミュージシャンでもある監督が選んだ、劇中に流れる懐かしい70年代のポップスやロック、森山未來さんが見せる気迫のこもったタップダンスなど、見どころはさまざまだ。また、“聖夜の奇跡”という副題からも分かるように、クリスマス映画として楽しめる。「とてもカラフルでポップに仕上がっていて、子供たちのまっすぐな気持ちが奇跡を起こす温かい映画。ぜひたくさんの人に見て欲しいです」(森山未來さん)
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