感動のフィナーレ! イマイ的初めてのニュルブルクリンク その3+D Style モテるクルマの選び方(3/3 ページ)

» 2008年07月04日 17時58分 公開
[今井優杏,ITmedia]
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photo 過酷なコースゆえ、リタイア車両も牽引されていきます

 ニュルのオールドコース上には白いペンキ……なのでしょうか? 車両開発に携わった方や熱狂的なファンなどがコース上にさまざまな落書きを残しています。メーカーのロゴマークや個人の名前など色々ですが、走行中集中力が削がれないかな、と気になっていたのです。日本のサーキットにはああいった感じの落書きなんて、ありませんよね。

 「いや、案外気にならないよ!それどころか、落書きがブレーキングポジションの目印になったりするし」ですって!


photo これが最終のストレート。はるか向こうからまだまだ続きます。弱い勾配の上り坂になっていますが、このストレートでLF-Aが時速300キロをオーバーしたとか!

 結果、スバル・インプレッサは燃料系のトラブルを抱えつつも総合57位、クラス5位にて見事フィニッシュ!

 このスバルテントの隣は同じくジャパンパワー、ファルケンのテントでした。

 こちらもスタート直後にお邪魔してみれば、案外皆さんリラックスムード。スーパーGT300クラスでお馴染みの田中哲也選手、星野一樹選手は仮眠室のベッドでくつろいでいらっしゃいました。

 調子はどうですか? との質問に、「なんとも言えないね、まだスタート直後だから」と答えつつもその表情は和やか。


photo ゴール直前のピットの様子。すでにクルーがコンクリートウォールによじ登っているのが見えます

 また、スーパーGT500クラスに参戦中のピーター・ダンブレック選手には1回目の走行が終わった段階でお話をうかがうことができましたが、これまた笑顔で「So so」。ピーター選手はもともと非常に人当たりの柔らかい方なのですが、皆さんのこの反応からして、今思えば相当信頼できるマシンの仕上がりだったんでしょうね。コースサイドで観戦していても、その安定した走行のままチェッカーを受けるかと思わせたほどです。


photo 隣のチームがシャンパンファイト!!……もらい泣き

 24位からスタートしたファルケンZは9位までジャンプアップ! ドイツのNISSANファンの歓声を浴びていました。しかし残念ながらレースも残りわずかとなった時にパワステにトラブルが発生、ここで23位まで順位を落としてしまいました。結果クラス13位でフィニッシュ!

 競合ひしめく中、ベスト10が見えていただけに悔しさを拭えないファルケン勢。田中哲也選手にインタビューしましたが、「本当に悔しいです、あと少しだったのに」と表情を曇らせていました。

 我々が期待するのはただひとつ・・・来年はGT-Rで! ドイツ人ジャーナリストもリクエストしていました。

 ちょっと長めのコラムになってしまいましたが、最後にお伝えしたいのがチェッカーの様子。


photo 陽気なオペルファンに囲まれるスバルドライバーの皆さん

 耐久レースのゴールの瞬間は、ほんとうに特別です。これは国内レースも国外レースも変わりないんだな、というのが印象を受けました。

 達成感、連帯感、心地よい疲労。チームごとに行われるビールかけ。

 お互いがお互いの健闘を称えて祝いあうんですね。

 私、ただのプレスだったのに、思わずほかのチームクルーの涙をみてもらい泣き。チームの数だけドラマがあり、苦悩があり、喜びがある。いつも耐久レースには、モータースポーツの原点が見えるような気がしてしまうのです。


photo チェッカーを受けた服部選手を交えて! お疲れ様でした!!

 お送りしてきました、イマイ的ニュルナビ。初めてのニュルに戸惑いつつも、とても貴重な体験をさせていただくことができました。もしあなたがニュルに行こうかどうか悩んでいて、真剣に検討しているならば、ぜひ、行ってみてください。

 そのナマの迫力に、もっとレースを好きになれることでしょう。

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筆者プロフィール

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今井優杏(イマイ ユウキ)

2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!


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