コラム
» 2008年08月04日 11時00分 公開

楽しい革の張り替え-コデラ的-Slow-Life-

カメラの革の張り替えは、案外簡単にできる。外装のNGでジャンク扱いだったEdixa Reflexの、外装の革を張り替えてみた。

[小寺信良,ITmedia]

 外装のNGでジャンク扱いだったEdixa Reflex。特に革の部分の劣化がひどい。だがこの革は、案外簡単に張り替えができる。……と言う話は以前から聞いていたものの、実は筆者も実際に革の張り替えを行なうのは初めてだった。

 カメラの外装用の革は、ヨドバシなど大手カメラ量販店のリペアコーナーで売られている。A4サイズぐらいの大きさで、2000円弱だ。単に革といっても、シボのパターンや色などが選べる。一応「ブロニカタイプ」などパターンごとに名前が付いているが、オリジナルに合わせたいのであれば、現物を持って行って質感を見た方がいいだろう。両面テープというか粘着シートも同サイズのものが付属するので、貼るのも簡単である。

 また全然別のものを代用するのも楽しそうだ。以前見たサイトでは、合皮製のブックカバーを利用した例があった。こういうものならば、100円ショップなどで安く手に入るだろう。


photo 表の汚れた革を丁寧に剥がす

 まずはボディから丁寧に革を剥がす作業だ。元々剥がれかかっていたところから、ジッポオイルなどのアルコールを少しずつ注入しながら、剥がしていく。剥がした革が新しく貼る革の型紙代わりになるので、無理に引っ張って破れたり伸びて変形しないよう、注意しなければならない。

 Edixa Reflexは前面にフラッシュ端子があるが、これはリード線ではなく接点なので、カニ目レンチで簡単に外れる。

簡単にできる「修理」


photo 裏側に両面テープを貼って、新しい革の上に固定

 剥がした革の裏側に両面テープを貼って、新しく貼る革のシートの上に固定する。こうしておいて、同じサイズ、同じ輪郭で革を切り取っていくわけである。こういう作業の注意書きには、どこを見ても必ず「モルトプレーン用カッターを使いましょう」としつこいぐらいに書いてある。まるでモルトプレーンカッター屋の陰謀かと思われるほどの勢いなので、筆者は絶対にモルトプレーンカッターは使わない。


photo 左がオリジナル、右が新しい革

 モルトプレーンカッターは、元々モルトのような柔らかいスポンジ状のものを切るための道具である。しかしそういうものの切断には、ロータリーカッターのほうが便利だと思う。モルトプレーンカッターは2000円ぐらいするが、ロータリーカッターなら文具店で500円ぐらいで売られている。

 今回のカッティング作業は、普通のカッターと物差しだけを使用した。丸い穴の部分は、本当はポンチでもあると綺麗にできるのだが、今回はどうせフラッシュ用端子で隠れてしまうこともあるので、普通にカッターで丁寧に切り取った。そのうち穴開け用の道具も何か揃えた方がいいかもしれない。


photo 裏面の粘着テープを剥がして貼り付け

 今回購入した革は、シボのパターンがオリジナルよりも若干大柄だが、貼ってみるとなんだかカメラ自体が新品になったようで、なかなか気持ちがいい。裏面の革は特に汚れも剥離もなかったので、そのままオリジナルを残すことにした。


photo なかなかいい感じに仕上がった

 外装の革というのは意外に丈夫なもので、破れたり剥がれたりしているものは少ないように思う。だが汚れなどで傷んでいるものは、張り替えてやるだけで気分がいい。中古市場では革が張り替えてあるものに出会うことも多いが、オリジナルと違うからと言って特に値段が下がるわけでもない。

 分解と違って革の張り替えは、仕上げが綺麗ならば比較的許される「修理」の一種と言えるのかもしれない。

小寺 信良

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映像系エンジニア/アナリスト。テレビ番組の編集者としてバラエティ、報道、コマーシャルなどを手がけたのち、CGアーティストとして独立。そのユニークな文章と鋭いツッコミが人気を博し、さまざまな媒体で執筆活動を行っている。最新著作はITmedia +D LifeStyleでのコラムをまとめた「メディア進化社会」(洋泉社 amazonで購入)。


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