特集:あなたの知らない香港、深セン夏休みは海外へ(2/4 ページ)

» 2009年06月19日 12時59分 公開
[ITmedia]

 さらに東に少し進んだ先にある、有料のビーチリゾート「小梅沙旅游中心」もオススメできる。こちらは入場料が25元かかるせいか大梅沙より人の数はやや少なく、よりのんびりと過ごせる。海水浴やマリンスポーツができるほか、併設された水族館では、カンフー白鯨ショーや水中バレエなど、中国ならではのアトラクションが見られる。

 現地のパンフレットに書いてある「東洋のハワイ」というのは少々オーバーだと思うが、中国の江ノ島的な雰囲気がある。いや、水の透明度では江ノ島の海に勝っている。深センの中心部からはバスで1時間、タクシーなら30分程度。深セン市内中心部に寄らず、香港の九龍塘から小梅沙まで直接バスで行くことも可能だ。

左にそびえ立つのが展望台付きのタワー(左上)。タワーでは親切なガイドさんが案内してくれる(左下)。タワーから眺めた大鵬湾の海(右)

軍用艦艇を活用したテーマパーク

 深センの東部まで来たのなら、ぜひ立ち寄りたいスポットがある。ビーチから車で南西方向、つまり香港側にもどる途中の海沿いにある「明思克航母世界」だ。明思克とは、冷戦時代の旧ソ連で運用された軍用艦艇ミンスクのこと。それが現在は軍事娯楽施設として公開されているのだ。

 艦内では、作戦指令室や魚雷発射室、ミサイルの格納庫、レーダー設備、機械室、搭乗員の居住スペースなどを見学でき、デッキでは戦闘機や武装ヘリを間近で見られる。入場料130元は中国の物価では少々高めの印象だが、軍事ファンだけでなく一般の人にもおすすめ。甲板で行われる軍服ダンサーによるアトラクションや、中国文化とロシア文化が融合した舞踏ショーなどは、ここでしか見られない独特の味わいをかもし出している。

明思克航母世界
魚雷(左)、飛行甲板(中)、ミサイル発射台(右)
戦闘機(左)、武装ヘリ(右)
飛行司令塔(左)、格納庫(右)
ここならでは、といえるショー。ロシア民謡と中国民謡のコラボレーション(左)。軍事プラモデルのほか、ロシア土産も購入可能(右)
明思克航母世界では、これらの展示物をゲームセンター感覚で見学できる(左)。明思克の近くには緊張感漂う国境・沙頭角が(右)

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