スマートフォンでは出色の出来――「Xperia」の“予想外な”カメラ機能:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
Xperiaは、日本のスマートフォンでは最高クラスとなる810万画素のカメラを搭載しているが、ケータイカメラとしての使い勝手、そして画質はどうか。その実力をチェックした。
カメラアプリ「FxCamera」を使ってみた
Xperiaは、標準機能だけで語ってはいけない面もある(これはほかのAndroid端末やiPhoneにも当てはまる)。Xperiaの撮影機能はハイエンドケータイに比べると少なくてシンプルと述べたが、凝った機能は後からアプリをダウンロードして追加すればいいのだ。
Xperia用にもカメラアプリや画像処理アプリがいくつか登場しており、Androidマーケットから入手できる。その中から無料でダウンロードできる「FxCamera」を使ってみた。8Mでの撮影はできないが、トイカメラ風やポラロイド風、魚眼風など、標準のカメラでは撮れない面白い写真を撮れる。
今のところ、カメラアプリはさほど多くなく、Xperiaではうまく動作しないアプリもあったが、まだXperiaは発売されたばかり。カメラやフォトレタッチ、写真のアップロードなど写真関連のアプリはどんどん増えていくことが期待される。iPhoneが盛り上がったのは、ユニークなカメラアプリや写真を使ってあれこれ楽しめたことが大きい。Xperiaも、その能力を生かしたアプリがどれだけそろうかが重要だ。
TimescapeとMediascapeから写真を閲覧
最後に閲覧機能についても触れたい。撮った写真は、基本的にmicroSDのDCIMフォルダ(デジカメ用の規格であるDCFで定められたフォルダ)に保存され、そこは「カメラロール」と呼ばれている。このカメラロールは、Mediascapeの「フォト」や、カメラ起動中のフィルムアイコンなどから起動できる。
ホーム画面からはMediascapeを起動して写真を閲覧する。「フォト」を選択するとカメラロールの写真と、Webにある写真のサムネイルが現れる。最初の画面の「マイフォト」には1行に5枚しか表示されないが、サムネイルは左右にスクロールでき、画面いっぱいに一覧表示することも可能だ。
Timescapeでは本体写真にあるように、サムネイルが重なって時系列に並び、上下にスクロールさせて選ぶ。これは表示の仕方もスクロール速度も快適で写真を探すのに便利だ。Timescapeから写真を表示して、メールに添付したりPicasaにアップロードしたりといった操作ができる。
スマートフォンのカメラとしては出色の出来
スマートフォンは購入後も成長させられるデバイスなので、マメにアプリをチェックしていれば、どんどん楽しめるだろう。カメラもまたしかりだ。加えて、Xperiaはカメラ自体の性能も高い。アプリ次第でさらに楽しめそうだ。
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