スタンダードなスマホとしては十二分に使える――「INFOBAR A01」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
各社の夏モデルの中でも注目を集めているiidaスマートフォン「INFOBAR A01」。デザインと機能のバランスの取れた同モデルだが、カメラはどうか。INFOBAR A01ならではの機能はあるのか。作例や使い勝手をチェックしていこう。
昼間の写りはまったく問題なし
その他は作例を見つつ行こう。まずは普通のカメラ機能で、滑り台。やや広角目のレンズ(31ミリ相当)で明るさはF2.4。撮影モードはシーン自動検出。
発色といいディテールの描写といい、画質に問題はなし。ハイエンド機よりちょっと劣るかと思ったが、少なくとも昼間の屋外では十二分な写りだ。
あずまやでは木々の暗さにちょっと引っ張られたのか全体に露出オーバー気味で、青空にざらつきが出てしまった。ちなみに、滑り台の写真はISO50、あずまやの写真はISO100。ISO50だと極めてなめらかできれいだが、ISO100になるとちょっとノイズが気になるというところかも。同じようにISO50で撮った青空と見比べると分かりやすい。
相変わらず便利なのは、触ったところにピントが合うタッチフォーカス。メインの被写体が中央からずれたときによく効く。こんな構図で撮りたいとき。
縦に指を動かすと、露出補正がすぐできる。明るく撮れすぎるので少し暗くしたいときはマイナスにしてやる。
次の2枚は−1の補正をかけて撮影。
ついでに、指を横にスライドするとデジタルズームになる。
フルサイズでデジタルズームをかけると、その分画像サイズが小さくなりながらでかくなる、というか、中央部を切り出すという感じで、デジタルズームをかけた写真は1200×1600(200万画素サイズ)になっている。ちょうど4分の1の画素数だ。
指のちょっとした動きで、露出補正やデジタルズームができるのはよし。 シーン自動検出時に任意の箇所をタップすると、それを自動追尾してくれる。でもまあさすがに、こっちに向かって歩いてくるカメには間に合わなかったけど、面白いので掲載。ちなみにピントは顔よりちょっと後ろに合ってる。カメなんだけど、巨大なリクガメなのでけっこうでかくて足も速いのだ。
相手が静止しているときもそれなりに指定した被写体を追いかけてくれるので、タッチして被写体を指定してから構図を決められていい。
あくまでもそれなりだが、スマートフォンのカメラはピントの合う範囲が広いので、あまり細かいことにこだわらなくても大丈夫。ISO感度はオートだとあまり上がりたがらず、これは30分の1秒でISO64くらい。手ブレに注意といったところ。
手ブレ補正をオフからオートにすると、シーン自動検出がオフにな、ちょっと暗い場所では積極的にISO感度が上がって、シャッタースピードを稼いでくれる。
室内で、手ブレ補正オフだと25分の1秒でISO160くらい、オートにするとISO640まで上がり、120分の1秒となった。両者を使い分けたいときはこれを目安に考えるといいだろう。
シーンモードは実に多彩。人物や笑顔のみならず、寝顔、カラオケ、バースデー、スポーツ、料理などなど写真付きでたくさん用意してくれる。自動検出できるシーンは限られるので、ちゃんと撮りたいときはこれをうまく使うといい。
料理モードで料理を撮るとこんな感じに。
シーン設定にはセピアカラーもある。
で、ざっと使ってみた感想だけど、昼間の絵はまったく問題なし。色もいい感じで載ってるし、ディテールの描写も不自然すぎずにいい。気持ちよく撮れる。暗くなってISO感度が上がってくると、AQUOS PHONEなどの上位モデルと比べると、ちょっとノイズの出方が多いかなと。
ISO感度別に撮ってみたら、ISO3200まで上げられたけど、さすがに3200の絵は横縞ノイズまで乗っててけっこうすごい。まあ小さなCMOSセンサーなのでしょうがないのだけれども、今後は「Xperia arc」や「iPhone 4」が搭載する裏面照射型CMOSセンサーが普及してくれるといいなあ。
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