スタンダードなスマホとしては十二分に使える――「INFOBAR A01」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
各社の夏モデルの中でも注目を集めているiidaスマートフォン「INFOBAR A01」。デザインと機能のバランスの取れた同モデルだが、カメラはどうか。INFOBAR A01ならではの機能はあるのか。作例や使い勝手をチェックしていこう。
気に入った写真はホーム画面に貼り付けるべし
それ以外の撮影モードを。ミニチュアモードは、ミニチュア風の写真を撮ってくれるもの。一定の幅以外をぼかし、やや彩度を上げることでミニチュア風に仕上げてくれる。
まあ正直、ミニチュア風(あるいはジオラマ風)の写真を撮って遊ぶなら、別途アプリを落としてきた方がいいと思う。せっかくのタッチパネルなのにぼかさないで残す個所が3パターンしか指定できないし、ボケ方もあまりきれいじゃない。魚眼モードは中央が大きく膨らみ極端な遠近をつけた魚眼レンズ風の写真を撮ってくれるモード。ちょっとコミカルな写真を撮りたいときなんかにいい。鼻でか写真とか。
最後は動画も。HD動画は720pの撮影が可能。H.264圧縮の3gp形式で記録される。
で、INFOBAR A01らしいのは、撮った写真をホーム画面に貼り付けて遊べるところ。写真を表示し、「ホームに貼り付け」を選び、そのサイズを選択すれば、こんな風にほどよい形にトリミングしてホーム画面に貼り付けられる。これは「Photo」アプリから操作できる。
さらに、シャープのスマートフォンに搭載されている「ピクチャー」アプリを使うと、シャープならではのTapFlow UIを生かした写真の閲覧もできる。これはこれで、正方形のサムネイルが並んだり、日付別(イベント別)に写真を探せたりと便利。写真閲覧アプリが最初からいくつも入っているのは、かえって分かりにくいんじゃないかという気もするけれども。
撮った写真の活用については、INFOBAR A01ならではの「ホームに貼り付け」は紹介したが、それ以外はAndroidなのでいろいろとできます。
ともあれ、スマートフォン最高レベル……ではないけれども、スタンダードレベルのスマートフォンとしては十二分に使えるカメラでありました。そんなわけで、普通にオートでも撮ってもいいし、TapFlow UIを使ってちょこまかと設定を変えてもいい。このTapFlowはいいアイデアなので、もっと育てていってほしいなと思う。
シャープ製のスマホ、これは改善してほしい
INFOBAR A01に限った話じゃないのだけれども、シャープのカメラ機能を使ってて、1つ納得のいかない点がある。シャープ独特の「シャッターキーを長押しすると自動的に2秒のセルフタイマーになる」仕様だ。これはかなりの罠。ちょっと長く押しちゃうと、セルフタイマーになってピッピッと言い出すので、タイミングを見計らって撮るのが難しいのだ。
個人的に使ってるIS05でもいまだによくハマる。それを嫌って、シャッターボタンをちょんと押すだけにすると撮影のタイミングを図りにくい。 以前から気になっていたのだが、この仕様はどうかと思う。
簡易セルフタイマーをその場ですぐかけたい、という考えは分かる。だったら、シャッターキーをドラッグして少し右に動かすとセルフタイマーになるとか(で、シャッターキーが中央に向かって、ジーッといいながら動いていけば、よりセルフタイマーらしくていい)、長押しするとそこでメニューがポップアップしてセルフタイマーを選べるとか、そういう工夫をしてもらった方がうれしい。
ぜひご検討をお願いしたい。
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