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レンズだけカメラ「DSC-QX100」「DSC-QX10」徹底解剖(前編)(3/3 ページ)

ソニー「DSC-QX10」と「DSC-QX100」は、おそらく今年一番個性的な「レンズスタイルデジカメ」だ。Wi-Fi利用のカメラという意味では新鮮味はないが、そこに特化したことでとても楽しい製品になっている。前後編でたっぷりお届けします。

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スマホで撮る&本体で撮る

 スマホにつないだらこんな画面になる。

photo
撮影時の画面。指でタップし、枠が緑色になったらピントがあったということに。何もしなければカメラが勝手に合わせてくれる

 ここでタッチAFでピントをあわせ、シャッターボタンをタップすると撮影。撮影は、本体のシャッターボタンを使っても画面をタップしてもいい。好きな方を押せばいいが、両者の違いはタイムラグ。

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QX100(左)とQX10(右)の側面。どちらも側面にシャッターとズームレバーがある。さらにQX100はレンズの先端がコントロールリングになっている

 Wi-Fiを介する分、タイムラグがあるんじゃないかと気にする人も多いと思うので、調べてみた(ただし製品版ではないのでそのあたりはご勘弁)。

 カメラ→Wi-Fi→スマホ→シャッターをタップ→Wi-Fi→撮影、という感じで間にWi-Fiを挟む分だけ、どうしてもタイムラグは発生する。モニタ表示で発生するタイムラグは約0.2秒。下の画面を見るとわかる。撮影した瞬間のiPhoneの画面と、実際のストップウォッチの画面が0.2秒ずれてるから。

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ストップウォッチの画面を撮影。1:57.3が本来の時間だが、撮影したiPhoneの画面には1:57.1と0.2秒遅れた画面が見える。0.2秒のタイムラグがあるのだ

 で、あれこれストップウォッチを撮影ながら試したところでは、スマホの画面を見ながら(この時点でWi-Fiによるタイムラグで0.2秒ほど遅れている)、画面のシャッターボタンをタップして撮影すると、おおよそ約0.5秒遅れる感じになった。本体のシャッターボタンを使って撮るWi-Fiによるタイムラグとレリーズタイムラグの分だけ短縮できるので、およそ0.2秒分稼げる。

 画面は構図を決定したらスマホの画面を見ないようにして、被写体だけを見て本体のシャッターを押すとタイムラグはほぼない(というか普通のデジカメと同じ)になる。普通の撮影なら何の問題もないが、撮影のタイミングがシビアなときは本体のシャッターボタンを使っての撮影がお勧めだ。

撮ったあとはこうなる

 撮影が終わったら、撮影画像は本体のメモリカード(microSDとメモリースティックDuo M2が使えるけれど、まぁ、普通はmicroSDだろう)に書き込まれる。スマホへの即時転送は設定次第だ。

 転送しない、2Mサイズにリサイズして転送、オリジナル画像を転送、の3パターンが用意されている。2Mサイズといっても実際には、1616×1080ピクセル(QX100)、1440×1080ピクセル(QX100)と、正確には1.6〜1.7Mサイズで、2Mには足りない。今のところスマホの画面サイズは最大でフルHDなので短辺をそれに合わせたのだろう。

 転送設定を「オリジナル」にするとオリジナルのフル画素画像が転送されるが、さすがにファイルサイズがでかい分転送に時間がかかる。まあ、撮影後の転送はなしにして撮影のリズムを優先し、あとから「カメラ内の写真をコピー」機能で必要なものだけスマホに転送するって手もある。その辺は好き好きに。

photophoto 「カメラからコピー」を実行するとカメラ内の写真を選んでスマホに転送できる

 Wi-Fiが常に介在することで本職デジカメに比べると少々手間がかかるが、実際に持ち歩いてみると、実に楽しいのである。特に右手にQXを持ち、左手にiPhoneを持って好きな位置、好きなアングルからさっと撮れるのが楽しい。手間暇より楽しさが勝ち、という感じ。

 もうひとつ、撮った写真がその場でスマホに入れられるので、そのあとの処理をすぐできる、というのもいい。

 後編は実際に撮影した結果をあれこれお見せします。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

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