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第183回 雪景色と光とマクロの関係今日から始めるデジカメ写真術(3/3 ページ)

「雪の降りたるはいふべきにもあらず」なんて枕草子でも書かれていますが、冬の雪景色は魅力的な被写体の1つ。今回は雪が降っている雰囲気を写し撮る方法や、マクロで撮る面白さを解説しよう。

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雪とマクロ

 お正月、たまたまマクロレンズを持ってたので、降りたての雪にぐっと寄ってみたら、なかなかきれいな雪の結晶が撮れたのである。

 降る端から溶けていったのでこの形を維持してるのは一瞬だけだけど、これはなかなか面白い。

デジカメ撮影術
よく見ると積もった雪がかろうじて結晶の形を保っている。すぐ溶けて崩れちゃうんだけど

 マクロレンズを使えば雪の結晶もギリギリ撮れるのだ。

 じゃあ、雪国で雪が降ってたら結晶でも撮ろうと、新潟へ行く際、マクロに強い防塵防滴耐寒コンデジを持って行ったのである。

デジカメ撮影術
代表的なタフネスコンデジ。オリンパスの「STYLUS TG-3 Tough」

 吹雪いてたり、山道を歩くなど、デジタル一眼を剥き出しで持ち歩きづらい環境に遭遇した時や、気軽なスナップ用に、こういう頑丈タフネスコンデジを用意しておくと何かと便利。

 残念ながら雪が降ってなかったので雪の結晶を楽しむ機会はなし。積もった雪はもう時間がたっているので細かい氷の粒になってる。でもこれはこれで面白いのだ。

デジカメ撮影術
くっつきあった氷の粒となった雪。長く積もってる雪はこんな風になってるのだ
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よく見るとところどころ小さな氷が飛び出てるのでそれに寄ってみた

 真っ白に見える積もった雪もディテールに目をやるとなかなか面白いのである。

デジカメ撮影術
ちょっとした凹みの中に
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こんな小さな氷がぴょこんと飛び出てた
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全長数センチのプチツララを発見
デジカメ撮影術
その先端部にぐっと寄ってみた

 マクロ撮影はピントの合う範囲が極端に狭くなるので、ピンボケしやすい。寒くても冷たくてもしばし我慢して何枚も撮っておくべし。

 氷にぐっと寄らなくても、積もった雪を背景にしたマクロ撮影は狙い目。地面が白いのでその反射で光がまわってきれいに撮れるし、背景が白い分、被写体が浮かび上がる。

 昨年、雪が降った翌日に散歩しながらあれこれ撮ってみた

デジカメ撮影術
雪に埋もれて頭を垂れてる黄色い水仙
デジカメ撮影術
雪の上にひらりと落ちた梅の花
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ロウバイ

 雪とマクロはなかなか相性がよいので狙ってみるべし。

 にしても雪が降ると大変なのも悩ましいですな。

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