新人賞選考会の模様が生中継――電子文芸誌の世界でそんな興味深い取り組みが本日行われようとしている。
この取り組みを進めているのは、講談社BOX、キングレコード、合同会社電気本による電子雑誌「BOX-AiR」。同誌は、西尾維新氏の「化物語」シリーズで知られる講談社の書籍レーベル「講談社BOX」、新世紀エヴァンゲリオンなどの制作に参加しているキングレコードのアニメレーベル「スターチャイルド」、および合同会社電気本が協力して2010年12月に創刊した電子文芸誌。新人中心の作家で構成され、毎月の新人賞選考会では、アニメ化を視野に入れた審査が行なわれるのが特徴となっている。
今回、この選考会の模様が、「BOXAiR新人賞選考会完全生中継」として3月2日16時からustreamで配信される。選考会の様子をガラス張りにするというのは珍しい取り組みで、配信中はTwitterハッシュタグ「#boxair」で視聴者からの質問も受け付けるというインタラクティブな選考会となる予定だ。
この選考会には、講談社BOX編集部のほか、電子書籍「AiR」編集人堀田純司氏、スターチャイルドのプロデューサーが参加予定となっている。スターチャイルドのプロデューサーからはアニメ化の観点から、あまり知られていないキャラクター表現分野の現状も語られるとみられ、その点でも注目したい。
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講談社BOX、キングレコード、電気本は10月15日、新人作家を発掘する電子雑誌「BOX-AiR」を12月に創刊する。iPhone/iPad向けの電子書籍アプリで、紙出版とアニメ化も視野に入れたモデルとなっている。
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「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――電子出版時代における業界の変動を現役漫画家である赤松健氏と「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏がそれぞれの視点で解き明かす5日間連続掲載の対談特集。第3幕。数年後の漫画業界と、そこでの新たな編集者像について両者の議論はヒートアップしていく。
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「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――週刊連載を抱える現役漫画家である赤松健氏と、「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏。電子出版時代における業界の変動を漫画家と編集家という異なる2つの視点で解き明かす5日間連続掲載の対談特集。第2幕。
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「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――週刊連載を抱える現役漫画家である赤松健氏と、「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏。電子出版時代における業界の変動を漫画家と編集家という異なる2つの視点で解き明かす。
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