電子書籍ブームで苦境に立つ米国の中小書店、作家サイン会を“有料”にする動きも

米国では電子書籍ブームに沸く一方、紙書籍の書店の経営が悪化しつつあり、無料が一般的である作家サイン会を、有料化する中小書店が増えているという。

» 2011年06月27日 19時42分 公開
[hon.jp]
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 米New York Times紙によると、米国では電子書籍ブームに沸く一方、紙書籍の書店の経営が悪化しつつあり、無料が一般的である作家サイン会を、有料化する中小書店が増えているという。

 作家サイン会は通常、新作発表のプロモーションイベントとして出版社/書店が共同で行なうケースが多く、その場で観客に書籍を購入してもらえるため、無料であるのが一般的だった。しかし記事によると、最近の経営悪化で今年辺りからそれを有料化する書店が出てきており、あるコロラド州の書店では参加費5ドル(約400円)を客から徴収しているという。

 記事中で、書店主たちは「書籍を購入せず、iPhoneに作品名だけメモして帰る客がいる」「われわれはAmazon.comのショールームではない」など不満を声にしている。

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