レノボ・ジャパンは、8月2日にAndroid 3.1を導入した10.1型ワイド液晶ディスプレイ搭載のタブレットデバイス「ThinkPad Tablet」を発表した。
「ThinkPad Tablet」は、本体のサイズが260.4(幅)×181.7(奥行き)×14.5(厚さ)ミリ、重さはタブレットペン内蔵モデルが約750グラム、タブレットペンなしモデルが約743グラムになる。公称のバッテリー駆動時間は約9時間とされている。
プロセッサはARMベースのNVIDIA Tegra 2を採用し、動作クロックは1GHzだ。システムメモリは600MHz動作で省電力のLPDDR2を1Gバイト実装する。データストレージとしてSSDを搭載し、モデルによって容量が64Gバイト、32Gバイト、16Gバイトとなる。本体搭載のインタフェースとして、3 in 1メディアカードリーダ(SDメモリーカード、SDHCカード、MMC対応)、USB 2.0、Mini USB、Mini HDMI出力を備える。また、無線接続としては、IEEE802.11b/g/nのほかに、Bluetooth ver.3.0も利用できる。なお、現時点でWWAN対応モデルは用意しない。
液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイドで解像度は1280×800ドット。6点マルチタッチに対応するタッチパネルを内蔵し、パネル保護のためにコーニングのゴリラガラスを採用する。レノボ・ジャパンは、ThinkPad Tabletの堅牢性能について、大和研究所で行われている拷問テストをクリアしていると説明している。また、セキュリティ関連の機能についても、SDカードデータの暗号化、インタフェースの無効化、盗難防止などのユーティリティを標準で用意する。
OSにAndroid 3.1を導入するが、ThinkPad Tabletではレノボが独自に用意したシェルユーティティも付属する。ユーザーの利用回数が多いアプリケーションをビデオ、メール、音楽、電子書籍などの分野ごとに整理できるので、利用したいアプリケーションを使いたいときにすぐ見つけることができると、レノボ・ジャパンはアピールする。
レノボでは、ThinkPad Tablet専用の周辺機器として、レザー素材でケースにも使える光学トラックポイント内蔵外付けキーボード「ThinkPad キーボード・フォリオ・ケース」、デジタイザーペン「ThinkPad Tablet ペン」、そして、ドッキングステーション「ThinkPad Tablet ドック」を用意する。
ThinkPad Tabletの出荷開始は9月4日の予定。レノボ・ジャパンのダイレクト価格は、SSD 64Gバイトモデル(ThinkPad Tabletペン付属)が6万5940円、SSD 32Gバイトモデル(ThinkPad Tabletペン付属)が5万8065円、SSD 16Gバイトモデルが4万7040円となる見込みだ。
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