レノボ・ジャパンは、7月19日にブランドキャンペーン「FOR THOSE WHO DO」のコンセプトと中田英寿氏の“ブランド・アンバサダー”就任を紹介する説明会を行い、その席上で、同社が投入するタブレットデバイス2モデルを日本で初めて公開した。
レノボ・ジャパンの土居憲太郎氏から紹介されたタブレットデバイスは、「ThinkPad Tablet」と「IdeaPad Tablet K1」だ。ThinkPad Tabletはビジネス利用を想定しており、IdeaPad Tablet K1はコンシューマー市場に向けたモデルとなる。
どちらも、ARMベースでNVIDIA開発のTegra 2を搭載し、タッチパッドを内蔵する液晶ディスプレイは10.1型ワイドで解像度は1280×800ドットだ。OSはAndroid 3.1を導入し、IdeaPad Tablet K1では、ゲームやSNS関連クライアントツール、音楽や動画のプレーヤーなど20個のアプリケーションをプリインストールする予定という。また、ビジネス利用のThinkPad Tabletでは、セキュリティや運用管理のアプリケーションだけでなく、周辺機器も多数用意する。
なお、正式発表前ということで、本体の重さやバッテリー駆動時間、ThinkPad Tabletの背面などは明らかにされていない。レノボ・ジャパンによると、ワールドワイドでは7月20日に発表するが、日本市場向けモデルは8月2日の発表となる予定だ。また、IdeaPad Tablet K1では、内部のプラットフォームを変更したWindows PCモデルも検討されている。

新ブランドキャンペーン説明会で未発表のタブレットデバイスを公開するレノボ・ジャパンの土居憲太郎氏(写真=左)。公開されたのは、コンシューマー向けの「IdeaPad Tablet K1」とビジネスユーザー向けの「ThinkPad Tablet」の2モデルだ。どちらもTegra2を採用し、OSはAndroid 3.1を導入する(写真=右)
ThinkPad Tabletは内蔵するペンにデジタイザを用意する。公開された機材のディスプレイは光沢のあるパネルを採用していた(写真=左)。内蔵するペンはエンドに“赤い丸”を設けてデザイン的にThinkPadテイストを残している(写真=右)
IdeaPad Tablet K1の背面はレッドをシルバーの枠で囲むデザインだ。枠の幅は均一でなく、ロゴの下側が太くなっている(写真=左)。本体搭載のインタフェースには、ドッキングステーション用と思われる専用のコネクタやMini HDMIなどが確認できた(写真=右)レノボ・ジャパンが始めるブランド・キャンペーン「FOR THOSE WHO DO」のコンセプトは、「ビジョンを持って自らの目的を達成するために行動している人」を“Doする人たち=Doers”と名づけ、Doersを支援するプラットフォームとしてレノボの製品を訴求していく。
中田英寿氏のブランド・アンバサダー起用について、レノボ・ジャパン マーケティング本部 ディレクターの加藤英太郎氏は、「自らが何かをしようとしている“Doer”であり続け、さらに、多くの“Doers”を刺激している人として、最初から1人だけイメージしてきた」と語っている。また、説明会に登場した中田氏は、自分とPCの関係について「PCは切っても切れないもの。世界を移動する自分にとって、PCは情報収集や予約などに使う、旅に持っていく一番大事なもの」と述べた。

“ブランド・アンバサダー”に就任した中田英寿氏(写真=左)。レノボ・ジャパンの加藤氏が“最初からイメージしていた”という中田氏は、ブランド・キャンペーンの関連イベントやWebページで登場する予定だ(写真=右)
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