端末へダウンロードした電子書籍にはDRMが掛かっていますので、バックアップコピーや移動はできません。その代わりにトランクルームで保管するという形になっています。基本的には購入と同時にトランクルームへ入れるか端末へダウンロードするかを選ぶ形になっており、再ダウンロード期限はありません。
トランクルームへ預ける前に端末が故障してしまったような場合は、サポートセンターに問い合わせれば再度読めるようにサポートして貰えるとのことです。ただ、データをダウンロードしたまま端末を売却、譲渡、廃棄(機種変更も)、紛失、盗難されてしまった場合はサポート外になるようなので注意しましょう。
評点:☆3.0
つい最近まで大半がコミックという「専門店」の形でやってきただけあって、コミックに関してはラインアップ数も画質も他の電子書店に比べると頭ひとつ抜け出しています。
また、トランクルームという仕組みはそれほど悪くはないのですが、ユーザーが手作業でアップロード・ダウンロードをしなければならないというのが、他の電子書店で採用されている「クラウド本棚」と比べるとどうしても手間に感じられる部分ではあります。
自社サービス専用タブレットの発売を予定するなど、最近は「攻め」の姿勢が目立ちますが、電子書籍事業1本でずっとやってきて、きっちり収益を上げて上場まで果たしているという堅実な経営の企業でもあります。今後、文芸書などのラインアップを増やしていくと、「総合書店」としても他の電子書店に負けない形になってくるでしょう。今はまだその大きな路線変更が、発展途上にある状態です。
フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などの分野について執筆。ブクログのパブーで電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を販売中。
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