清澄白河のコーヒー&ブックス事情が「アツい!」。清澄白河に行く際にはぜひ足を運びたい本屋をピックアップしました。
Blue Bottle Coffeeをご存じでしょうか?
昨今、にわかに脚光を浴びているサードウェーブコーヒー。コーヒー界におけるスターバックスの次の波だそうですが、要は小さいけれども美味しいコーヒー屋さんを愛しましょうねってものですね。
このサードウェーブコーヒーで有名な店がBlue Bottle Coffeeなのです。
という話を聞いたのがもう1年くらい前でしょうか。ついに、2月6日にオープンしました!
きっと今ごろはワタクシをはじめとしたミーハーがウハウハと清澄白河に乗り込んでいることでしょう。でも、待ってください。清澄白河がどんなところか皆さんご存じでしょうか?
調べてみると庵野秀明による特撮展があった東京都現代美術館の最寄り駅のようです。さらに調べていくと、一見、寂れてるように見えた商店街が意外とそうではなく、若者がちらほらと小さいお店を開き始めた「これからの街」であるように思えてきました。
実際、歩いてみると落ち着いた良い街です。本屋も多く。カフェも多いようですね。知人も住むことにしたとも言っておりますし。ここは本屋好きとしてこの街の本屋地図をつくる必要があります! 『& Premium』に先を越されてしまいましたが(泣)
ということで、本屋地図をつくってみました。いつものように小さい本屋中心。清澄白河駅周辺には大きく分けて南西・東京都現代美術館側と北側・森下駅川がありますので、それぞれ分けて紹介していきます。ヌケモレがあるかもしれませんがその場合はコメントして頂けるとありがたいです。
まずは、ほとんどの人が足を向けるであろう東京都現代美術館に向かう方面の本屋から紹介しましょう。
まずは、駅の直近にある街の本屋「BOOKSりんご屋清澄白河店」から。
こちら、一見、ただの駅前の本屋ですし店員さんもそんな感じなのですが、侮るなかれ。品ぞろえが意外と良いのです。調べてみるとそれもそのはず。運営が何と秋葉原ラジオ館! まさかの下町に現れましたよ秋葉原! 雑誌もしっかりありつつアート・デザイン系の本も充実。清澄白河本屋事情を語るのに欠かせない店舗です。
駅から南下すると深川資料館通り商店街というなんとも趣きのある通りに出ます。ここから東京都現代美術館の三ツ目通りまで真っ直ぐ歩くのですが最初のお店がここ「しまブック」です。
何とWeb展開をほとんどしておりません。検索してみても取材記事ばかり。どんなアナログな本屋かと思って行ってみると、これが、良いんですねえ。なんと申しますか暖かくて、絵本がしっかりあって、もちろんアート系の本もありますし、でもまったく肩肘張っていないような。うん、普段使いのお店って感じです。
しまブックからそのまま深川資料館通り商店街を東に真っ直ぐ。しばらく歩くと右手に見えます「smoke books 清澄白河店」。
こちらはオシャレ路線であります。アートやデザイン関係、写真集もございます。若者向けな感じですな。僕の志向に近いので前々から気になっておりました。やー予想通りにいいお店でありました。
smoke booksからさらに東に。右手に何やら素敵な古道具屋が見えてきます。EXLIBRISということは蔵書票? 入ってみるとそこはなんともまあアンティークなブックやら家具やらが同居するノスタルジック素敵空間でした。ここは品ぞろえ云々ではありません。この雰囲気が好きかどうかに尽きるでしょう!
ここで、東京都現代美術館側の本屋はおしまいです。いったん駅に戻って森下駅まで歩きましょう。
というわけで清澄白河駅まで戻ってきました。ここから少し脇にそれて北上していくと、東京都現代美術館側と比べると少ないですが本屋があります。
清澄通りを北上すると右手に見えるのが「のらくろーど」とも呼ばれる「高橋夜店通り」。のらくろ? そう『のらくろ三等兵』であります! どうやら作者である田河水泡ゆかりの地にちなんで名付けられた商店街のようです。
ここをしばらく東に真っ直ぐ行くと右手に見えるのが「勝山書店」。いわゆるここらの街の本屋であるのでしょう。特に目立ったところはないですが、こういうお店がしっかりあるこの地域は良いところなのだろうなーと感じ入ってしまいました。
勝山書店を通りすぎてすぐ右手。古本屋があります。こんなに近くにあって良いのでしょうか。営業妨害ではないのでしょうか(笑)。
冗談はさておき外側の段ボール箱にあるセール品といい店内の中の品もなかなかに良さげです。映画、音楽、人文が多めで、もちろんのらくろ本がある。そういった特徴の品ぞろえですね。営業妨害とか書いてしまいましたが実は新刊書店の近くにこういう古本屋というのは無敵の組み合わせかもしれません。
古書ほんの木を出たら西に戻ります。ここで清澄通りの一歩手前に南北に走る道。これを北上するんですね。しばらく歩いて行くと公園があったりしちゃっていやー本当にここは住みやすい街なんだろうなーと妙に感心していると見えてきますよ公園を超えた先に。「古書ドリス」であります。
こちらにはサブカル系といいますかカルチャー系といいますかそういった系統の本がガッツリございます。幻想文学、映画・音楽、アート・デザイン、人文などなど。東京都現代美術館側におけるsmoke booksのような位置づけでしょうか。つまりは、僕の好みってことですな。ここで本を買って近くの公園で読んだりしたらもう最高ですな。
サードウェーブコーヒーの紹介から入った今回の本屋地図。いかがでしたか。
Blue Bottle Cofeeといい少し歩いてみると分かりますがカフェが思ったよりも多いです。そう思っていたらこんな記事まで出てきました。
しかし、ここで僕は声を大にして言いたいのです。「清澄白河は本の街でもある」と。
だって、不況と言われる昨今にこれだけの本屋が駅周辺にあるのです。そしてそしてそして! と、いうことはですよ? 声を大にして言うべきことなので文字にボールドをかけて書きますね。
清澄白河は本と珈琲の街なのです!
古くから語り継がれる最強の組み合わせ。本と珈琲。この両方が手に入る街なのです。清澄白河は! しかも、ここ最近は商店街の中に若い人のお店が増えてきて歩いていて楽しくなってきました。『& Premium』でも特集されましたし!
これからの街。そして本と珈琲の街。清澄白河で週末は優雅な休日を過ごしたら良いと思うのでありました。
本屋開業を目指す本屋好きサラリーマン。ブログ「BOOKSHOP LOVER」を中心に活動。同名のネット古本屋も営み、「Cannes Lions 2013 Book Project」ではプロデューサーを務める。理想の本屋さんを開くべく本の世界で縦横無尽に活動中。好きな作家はクラフト・エヴィング商会。一番好きな本屋は秘密。
Twitterのアカウントはこちら、Facebookページはこちら。ネット古本屋はこちら
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.