エンタープライズ:ニュース 2003/11/04 23:31:00 更新


BorCon 2003でベールを脱いだ「Delphi 8」、.NET Frameworkをフルサポート

BorCon 2003で待望の「Delphi 8」が正式発表された。「DelphiユーザーにとってのJavaOne」ともいえるBorConは、新しいDelphiの登場によって一層の盛り上がりを見せている。

 米国時間の11月3日、本格的に開幕したBorlandの年次デベロッパーカンファレンス「BorCon 2003」で待望の「Delphi 8」が正式発表された。

 Delphiは1990年代、Visual Basicと共にGUIの時代を切り開いたパイオニア的なRADツール。熱心な支持者が多いことで知られる。BorConのホストを務めるデベロッパーリレーション担当副社長のデビッド・インターシモン氏に言わせれば、「BorConは、DelphiユーザーにとってのJavaOne」。待望のDelphi 8が発表されたことで、BorConがよりヒートアップしている。

 昨年8月にリリースされた現行のDelphi 7が、.NET Frameworkに対応すべく、.NET CIL(Common Intermediate Language)コンパイラのプレビュー版を搭載し、.NETアプリケーションの開発を始められるようにしているのに対し、Delphi 8はフルサポートを果たした。

 Delphi 8のお披露目となったこの日午前のゼネラルセッションで、.NETソリューションを統括する副社長兼GMのサイモン・ソーンヒル氏は、.NETのメリットとして「自動化されたメモリ管理」や「初めから組み込まれたセキュリティモデル」「複数言語のサポート」、あるいは「ハードウェア非依存」を挙げた。

 バージョン8のリリースによって.NET開発のファーストクラス言語としてDelphiが認められたほか、x86の実行コードだけでなく、Itanium、AMD64、あるいはXscaleでも動作する実行コードを生成できるようになる。

 ソーンヒル氏は、「バージョン8によって、ピュアなDelphi、ピュアな.NET Frameworkソリューションが提供できる」と胸を張る。

 もちろん、既存資産やスキルの保護に最大限の努力を払うBorlandは、.NET環境での新規開発だけでなく、リコンパイルによって既存資産を移行できたり、マネージドコードバージョンのVCL(Visual Component Library)として「VCL for .NET」も提供され、そのスキルもそのまま生かせるという。

 ゼネラルセッションのステージでは、Delphiバージョン1時代(1990年代初め)によくデモされた懐かしい「Fish Facts」を.NETアプリケーションにリコンパイルするデモも行われた。

 なお、.NET Frameworkにフル対応したDelphi 8は12月から出荷が始まる。モデル駆動のデザインと開発が可能なArchitect Edition、チーム開発が可能なEnterprise Edition、およびProfessional Editionが用意される。

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既存資産やスキルの保護を強調するサイモンGM


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[浅井英二,ITmedia]



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