中国製スーパーコンピュータ、世界上位10機種入りへ

中国製コンピュータが、初めて世界最速スーパーコンピュータトップ10入りを果たす見通し。このコンピュータはDawning Information Industryの「TC4000A」。Opteron 800プロセッサ2560個のクラスタで、プロセッサ各4個を搭載した640ノードで構成されている。(IDG)

» 2004年06月03日 08時41分 公開
[IDG Japan]
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 今月新しいランキングが発表予定の世界最速スーパーコンピュータリストでは、中国製のコンピュータが初めてトップ10入りを果たす見通しだ。このコンピュータのベンチマークに詳しい台湾のマザーボードメーカーが伝えた。

 このコンピュータはDawning Information Industryの「TC4000A」。Opteron 800プロセッサ2560個のクラスタで、プロセッサ各4個を搭載した640ノードで構成されている。

 TC4000Aは今年、中国科学院のために構築され、ベンチマークテストでは最高10テラFLOPSの性能を記録したと、Tyan Computerの副社長、パトリック・ワン氏は伝えている。Tyan ComputerはDawningにマザーボードを供給し、緊密な協力関係にある。

 この性能は、米National Energy Research Scientific Computing Centerとテネシー大学、独マンハイム大学が管理している世界最速スーパーコンピュータ上位500機種の現行ランキングにあてはめると9位に相当する。

 現在中国で最速のコンピュータにランクされているのはLenovo Groupの「DeepComp 6200」で、やはり中国科学院が所有。Itanium 2を搭載したDeepComp 1800は、スーパーコンピュータランキングで14位につけている。

 スーパーコンピュータの新しいランキングは、6月22日から25日にかけて独ハイデルベルクで開催のInternational Supercomputer Conferenceで発表される。

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