OASIS、非同時性WebサービスのためのASAP仕様を近く披露

» 2004年06月12日 09時13分 公開
[IDG Japan]
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 応答に長時間かかる用途にWebサービスを対応させるための標準技術の策定が標準化団体のOASISで進められている。

 ASAP(Asynchronous Service Access Protocol)と呼ばれるこの技術は、SOAPのシンプルな拡張として、非同時性のWebサービスを実現することを目指している。質問への回答が数分から数カ月かかるような状況で利用される。特に、B2Bや組織内のサービス要求に適したものになる。

 ASAPは、姉妹仕様のWf-XML(Workflow XML)とともに、Brainstorm Groupが米サンフランシスコで6月23日に開催するBusiness Process Management Conference で、デモが行われる予定となっている。OASIS ASAP委員会のキース・スウェンソン委員長によると、ASAPは現在、委員会ドラフトの段階にあり、年内の完成を目指している。

 スウェンソン氏はFujitsu Software Technologyのチーフアーキテクトで、何年も前からASAPに取り組んでいる。「若干時間のかかるものにWebサービスを対応させる手段が必要だ」と同氏は語り、ASAPの恩恵を被りそうな用途の一例として、取引成立までに鑑定や審査が必要な家の売買を挙げた。「住宅ローン会社は鑑定人や地形調査会社などとのやり取りにASAPを使うことができる」という。

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