「10GBASE-EW」で日米間Ethernet直接通信に成功 WIDEと日立

» 2004年06月22日 14時44分 公開
[ITmedia]

  WIDE Projectと日立製作所は6月22日、東京−米国ワシントン州シアトル間で、「10GBASE-EW」を使った10GビットEthernet通信実験に成功したと発表した。SONET網を介したIP通信を、従来のPOS(Packet over Sonet)よりも安価に利用可能になる。

 東京とシアトルにあるデータセンターのPCにそれぞれ、日立のギガビットスイッチを接続。同スイッチの10GBASE-EWインタフェースを、SONETを利用した太平洋横断リンク回線「OC-192」に接続した。2台のPC間でデータストリームを約10時間転送したところ、エラーフレームは全く検出されたなかったという。

 SONETを介してIP通信を行うにはこれまで、POSインタフェースを備えた高価なルータが必要だった。10GビットEthernetの物理インタフェースをSONET形式に対応させた10GBASE-EWなら、POSよりも安価に広帯域ネットワークを構築可能。実験の成功で、国際的なEthenet通信普及が加速するとしている。

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