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» 2004年06月22日 19時59分 公開

NetSuiteとOracleのライセンス契約が終了

ホスティングベースのERPソフトウェアベンダーであるNetSuiteは、自社の中小企業向けアプリケーションバンドルに付けていたOracleのブランドを外すことを決定した。

[IDG Japan]
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 NetSuiteのザック・ネルソンCEOは、NetSuiteとOracleの間で競合することが多くなったことと、ビジネスの状況が変わってきたことで、ライセンス契約を終了することになったと説明する。この契約は、Oracleのラリー・エリソンCEOと、元Oracle従業員のエバン・ゴールドバーグ氏(現在はNetSuiteの会長兼最高技術責任者)とがNetSuiteをカリフォルニア州サンマテオに設立して以来、続いていた。

 「その当時は両社にとってよい契約だった。Oracleは中小企業向け市場に足がかりがほしかったし、当時はASPにとって冬の時代で、Oracleのブランドがあったことで、なんか切り抜けることができた」とネルソン氏。

 Oracle Small Business Suiteという製品名は、7月にNetSuite Small Business Suiteに名称変更されるが、NetSuiteの売り上げの中ではわずか5%を占めるだけだと言う。NetSuiteの顧客の大半は上位バンドルを利用している。上位製品は、Oracle Small Business Suiteと同じ製品ベースだが、CRMと顧客サービス機能が追加されている。

 製品名以外は何も変更部分はなく、エリソン氏はNetSuiteの最大株主なので、Oracleとの緊密な関係も維持されることになるだろうとネルソン氏。ただし、Oracleもホストベースのソフトウェアビジネス強化を図っている。ASP市場はSalesforce.comなどの活躍により、高い成長率を誇っているからだ。

 ASPとしての立場をさらに強化するため、Oracleは自社のアプリケーション管理ビジネスの名称をOracle OutsourcingからOracle On Demandに変更した。他のERPベンダーと同様、Oracleはエンタープライズ向けアプリケーションの減速傾向を、中小企業向け市場の拡大により押しとどめようと考えている。一方、NetSuiteは上流に向かおうとしており、「大規模な案件が増えるに従って、Oracleとぶつかることが多くなってきた」とネルソン氏は語る。

 Oracleへのロイヤルティ支払いがなくなることもあり、NetSuiteではSmall Business Suiteの価格を月額120ドルから同99ドルへ引き下げる予定。また、ライセンス形態も変更し、上位のNetSuiteパッケージへ移行する場合にもフルアップグレードの必要はなくなるという。アップグレード時の価格は月額399ドル。

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