ストレージ内のデータを丸ごと暗号化するアプライアンス製品展示――住商エレ

ネットワークストレージに保存されるデータをハードウェアでまるまる暗号化するセキュリティ製品が展示されていた。この製品は、ネットワークストレージの前でプロキシとして動作し、暗号/複合化処理を行う。

» 2004年07月01日 20時29分 公開
[ITmedia]

 ストレージからの情報漏えいという切り口からそれに対処する、そんなコンセプトでセキュリティ製品を展示しているのは住商エレクトロニクス。米DECRUの「DECRU DataFort」を展示していた。

DECRU DataFort ファイバチャネルに対応したSAN用の「DECRU DataFort FC525」。Best of Show Awardにノミネートされたものの受賞は逃した

 同製品は、SANやNASといったネットワークストレージ内のデータを守るアプライアンス製品。データの共有で利便性の高いネットワークストレージだが、そのメリットが反対に内部の人間による情報漏えいにつながりやすい側面もある。

 DataFortはネットワークストレージの前でプロキシとして動作し、保存されるデータの暗号/複合化処理を行う。それによりストレージ内のデータはすべて暗号化された形で保存される。仮にHDDやバックアップしたテープが盗難にあったとしても暗号化されているため、漏えいにつながることがないのがメリットだ。

 「情報漏えい対策としてデータを暗号化する必要が出てきているが、DataFortをネットワークにアタッチするだけで暗号化が施せる」と住商エレクトロニクスは言う。

 NAS用のEシリーズ、SAN用のFCシリーズ、テープドライブ専用のTシリーズの3種類を販売する。利用する暗号方式は256ビットのAES。NAS用となるEシリーズはIP、ユーザー名単位でアクセスコントロールを掛けることも可能だ。

 エンドユーザーのクライアントPCからは、通常のネットワークドライブとして認識され、暗号/複合化を意識せずに今まで通りの利用が可能という。

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