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» 2004年07月02日 06時29分 公開

次をにらんだネットワーキング機器を披露した富士通とヤマハ

富士通は、スイッチングモジュールをワンチップ化したことで実現された10GbE対応レイヤ2スイッチ「XG800」を紹介した。

[高橋睦美,ITmedia]

 その名前が示すとおり、もともとネットワーキング技術に特化したカンファレンスとしてスタートしたNetWorld+Interop。徐々にセキュリティやアプリケーションよりの展示が増加しているとはいえ、ネットワークインフラを構成する新製品もいくつか登場している。

 中でもユニークなのが、富士通が紹介している10ギガビットイーサネット(10GbE)対応のレイヤ2スイッチ「XG800」だ。データセンターや大規模サーバファーム向けに「あえてレイヤ2にこだわった」(同社)という同製品の核は、10GbEスイッチングモジュールをワンチップ化していることである。このLSIを搭載することで、毎秒160Gbpsというスループットを実現し、遅延は450ナノ秒に抑えた。

XG800 XG800のきょう体の上に載っているのが、製品の核となるLSI

 当初リリースされるモデルは、2Uサイズのきょう体に8ポートのXENPAKを搭載したXG800だが、今後もこのチップを利用して、ポート数やインタフェース構成を変えたいくつかのモデルをリリースしていく計画だ。その中には銅線を用いる10GbE規格、10GBase-CX4搭載モデルなどが含まれる予定だ。

 また住商エレクトロニクスは、ヤマハが現在開発を進めている企業向けブロードバンドルータ、「X3」の参考出展を行った。出荷時期は未定だが「それほど遠くない時期」という。

 X3は、既にリリース済みの「RTX2000」と「RTX1000」の間に位置付けられる製品で、広域イーサネットサービスやインターネットVPN(IPSec-VPN)サービスでの利用を想定している。ポート構成はイーサネット×3、BRI×2となる予定だ。

X3 ショートパケット処理時でもスループットの落ち込みを抑えるという「X3」

 特徴としては、CPUおよびソフトウェアの変更によってスループットを改善し、特にショートパケット処理時の性能を強化している。これにより、VoIPなどの通信を高速かつ安定して処理できるようにする。またQoS機能もいっそう強化され、輻輳発生時でもVoIPや基幹系の通信については一定の帯域を保てるよう保護する仕組みを搭載するという。

 なおヤマハでは、主にISDK回線での利用を念頭に置いたVoIPゲートウェイ「RTV700」に、簡易SIPサーバ機能を搭載することも検討中という。これが実現されれば、内線網を統括するIPセントレックスサーバが置かれた本社と拠点を結ぶ回線に障害が発生したとしても、拠点側で音声通話機能をカバーできるようになる。

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