ソフトメーカーCompuware CorporationがIBMにソースコードを盗まれたと訴えている訴訟で、IBMからの重要な証拠提出が遅れたことに関し厳重な制裁を科すよう、ミシガン州東部地区連邦地裁に緊急申し立てを行ったとCompuwareが発表した。
CompuwareはIBMにソフトを盗まれたとして2002年に提訴した。Compuwareの8月18日の発表によれば、IBMは裁判所から証拠としてソースコードの提出を命じられたが、その命令を受けてから2年以上たった今年8月11日になって、突然、問題のソースコードがオーストラリアの施設で見つかったことを認めたという。
Compuwareは2003年、競合するIBM製品販売の仮差止を請求したが退けられており、これは「ソースコードの証拠が不十分だったことが一因」だったと主張している。
「法廷の命令から2年以上たち、審理開始まで90日を切った時点でこの証拠を出してくるのは、Compuwareの負担を増やして痛めつけようとする土壇場の試みにほかならない」。Compuware顧問弁護士のトマス・コステロ氏は発表文でこう批判している。
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