バーテックスリンク、未知の攻撃にも対応する「Webwasher AntiVirus 5.1」リリース

バーテックスリンクは、ゼロデイ状態での攻撃に対処する機能を備えたゲートウェイ向けセキュリティソフト「Webwasher AntiVirus」の新バージョンを発表した。

» 2004年08月24日 18時12分 公開
[ITmedia]

 バーテックスリンクは8月24日、企業ゲートウェイ部分でウイルスやワーム、悪意あるコードの侵入を防ぐ「Webwasher AntiVirus」の新バージョンを発表した。

 Webwasher AntiVirusは、ドイツのwebwasher.com.AGが開発したセキュリティ製品「Webwasher」のモジュールの1つ。HTTPやSMTPのトラフィックをゲートウェイ部分で検査し、電子メールの添付ファイルやActiveXなどにウイルスや悪意あるコードが含まれていないかどうかをチェックする。

 新バージョンのWebwasher AntiVirus 5.1では、プロアクティブ技術と「sandboxing」(サンドボックス)の採用により、対応の難しいゼロデイ状態での攻撃や新種のウイルスについても検知、防御が可能という。

 従来のウイルス対策ソフトのほとんどは、パターンファイルを用いてウイルスの検出、削除を行ってきたが、それでもウイルス発生(ありは脆弱性の発見)からパターンファイル作成までの間隙を突かれ、感染が広まる恐れがあった。これに対しWebwasher AntiVirus 5.1は、Webやメール、オブジェクトコードをエミュレートすることで、例外的な行動を起こすコードや悪意のあるコードを検知する。いわゆるビヘイビア(振る舞い)方式でもこうした新種の攻撃への対処が可能だが、Webwasher AntiVirus 5.1はパフォーマンスに優れ、10倍程度高速だということだ。

 Webwasher AntiVirus 5.1はWindows 2000/2003、Solaris、LinuxやSquidをはじめとするプロキシ/キャッシュサーバに対応しており、価格は、50ユーザー版で30万7650円。10月上旬から出荷が開始される。

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