KNOPPIXがIPv6対応、「IPv6 Ready Logo」認定も取得

産総研、アルファシステムズ、WIDEプロジェクトは、IPv6対応のKNOPPIX 日本語版「KNOPPIX/IPv6」を開発し、「IPv6 Ready Logo」を取得した。

» 2004年09月15日 02時34分 公開
[ITmedia]

 産業技術総合研究所とアルファシステムズ、WIDEプロジェクトは9月14日、CD一枚で起動するLinux「KNOPPIX 日本語版」をIPv6に対応させた「KNOPPIX/IPv6」が、「IPv6 Ready Logo」を取得したことを明らかにした。

 KNOPPIX/IPv6は、KNOPPIX 日本語版をベースに、WIDEプロジェクトが開発しているLinux向けのIPv6スタック「USAGI」を、アルファシステムズの手で導入したもの。通常のPC上で、CD一枚で起動できるというKINOPPIXの特徴をそのままに、容易にIPv6環境を実現できる。簡易ルータとして動作させることも可能だ。

 CDにはさらに、「Mozilla」「Konqueror」といったWebブラウザや「Sylpheed」「Kmail」などのメールソフトといったIPv6対応のアプリケーションも含まれている。

 このたび国際認証機関である「IPv6 Ready Logo Committee」によって、Linuxディストリビューションとしては初めて「IPv6 Ready Logo」認証を取得した。それも、IPv6対応「ホスト」としての機能と、中継機(ルータ)としての機能の両方について認定を受けたということだ。これにより他のIPv6機器との相互認証が保証され、KNOPPIX/IPv6をベースにしたカスタマイズの可能性も広がるという。

 今後は、次世代マルチキャスト技術「XCAST6」に対応したKNOPPIXの開発を計画している。またアルファシステムズでは引き続き、教育分野やその他の産業分野を対象に、KNOPPIXを活用したビジネスを検討していく方針だ。

 KNOPPIX/IPv6のCD-ROMは、東京・丸の内のIPv6普及・高度化推進協議会ショールームで無償配布されるほか、CEATEC JAPAN 2004でも展示される予定だ。

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