IT企業のスポーツチーム買収は何も日本ばかりではない。Oracleの大富豪、ラリー・エリソン氏は米国のフットボールかバスケットボールのチームを手に入れようと考えている。(IDG)
ラリー・エリソン氏はヨット競技のAmerica's Cup以外にも夢中なものができたようだ。Oracleのトップで大富豪であるエリソン氏は10月29日、米国のフットボールチーム、またはバスケットボールチームの買収を考えていると語った。
エリソン氏はOracleの本社がある北カリフォルニアには売却してくれそうなチームは見つからなかったという。エリソンは29日に開かれたOracleの年次株主会議で、ある株主から「私はOracle株主で、49ersのシーズンチケットを持っている。49ersを買収してくれないだろうか?」と聞かれたが、その株主をがっかりさせることになった。
「ヨーク氏が売ってくれないので買えない」とエリソン氏はその株主に答えた。
San Francisco 49ersの現在のオーナーは、デニース・デバートロ・ヨーク夫妻。1981年から1994年までにスーパーボウルを4度獲得しているが、ここ数年は低迷している。
エリソン氏は、NBAのGolden State Warriors(サンフランシスコ湾近くのオークランドが本拠地)の買収も試みたことがあるという。「Warriorsの買収も実際にトライしてみたが、売ってくれなかった」とエリソン氏。
同氏はそのかわり、ロサンゼルス近辺に目を向けている。NFLは2008年までにロサンゼルスにチームを設置することに関心を示している。Raidersはオークランドに移り、Ramsは10年前にセントルイスに本拠地を移したからだ。
「いまのところ、新しいスポーツフランチャイズとしてはロサンゼルスに最大のチャンスがある」とエリソン氏。同氏はそれ以上の詳細は明かさなかった。
San Francisco Chronicle紙は今月初め、NFL幹部がロサンゼルスへのチーム設置計画についてエリソン氏と話しをしたと報じており、NFLはヨーク傘下になってから49ersが低迷していることを憂慮しているとも書いている。
Forbes誌によれば、エリソン氏は世界で12番目の富豪であり、187億ドルの資産を持っている。ヨット、スポーツカー、飛行機が趣味で、Oracleのライバルに対する辛辣な言葉で知られる。
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