セキュリティを語るのはMSの義務――Trustworthy Computing責任者講演

MSのセキュリティに対する取り組みについて、同社のTrustworthy Computing責任者が語った。(IDG)

» 2004年11月17日 07時38分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftがこのほど発表したソフトパッチ配信合理化のための製品は、システムセキュリティ強化を目指す同社の全般的な取り組みのごく一部にすぎない――。コペンハーゲンで開催のIT Forumで11月16日、スコット・チャーニー氏は聴衆に向けてこう語った。

 MicrosoftのTrustworthy Computing戦略最高責任者としてチャーニー氏は、元検事で司法省のサイバー犯罪担当責任者を務めていた人物にふさわしい真剣さをもって、同社のセキュリティに関する取り組みの説明に当たった。

 「ITエコシステムにおける最大手企業として、当社には自分たちがやっていることを積極的に語る義務がある」と同氏。

 同社は設計上さらにセキュアな製品の開発に努め、セキュリティ研修と開発を推進し、パッチ管理の簡素化に当たっているほか、ハードメーカーおよびセキュリティ企業とも協力していると同氏は説明。15日にDellと提携してハードとソフトアップデートのための単一ツールを発表、16日にWindows Update Servicesのパブリックβを発表したのは、こうした取り組みの最近の例だと言い添えた。

 同氏はセキュリティは自分に科せられた義務だとの考えで、政府は最初にインターネットとコンピュータを公的領域に持ち込んだ段階で、保護者としての義務も譲り渡したのだと解説。

 「政府がやったことは基本的に、公的セキュリティと国家セキュリティを市場に委ねることだった」と話している。

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