日本SGI、対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーションソリューションを発表

日本SGIは、映像などのリッチコンテンツやマルチメディアデータを多数組み合わせ、瞬時に拡大/縮小といった高速表示を実現する統合プレゼンテーションソリューション「VizImpress」を発表した。

» 2005年02月01日 13時35分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは2月1日、映像などのリッチコンテンツやマルチメディアデータを多数組み合わせ、瞬時に拡大/縮小といった高速表示を実現する統合プレゼンテーションソリューション「VizImpress」を発表した。

 同ソリューションでは、SGI Viz Theaterファミリーやプラズマディスプレイなどの大型表示装置に高精細なイメージデータを対話型で簡単に操作できる。フジテレビが朝に放送している「とくダネ」では、笠井アナウンサーが大型表示装置を使ってニュースを紹介するが、あのイメージを想定すればよく、画面に映る文字や高精細、高解像度のイメージデータをインタラクティブに操作し、瞬時に拡大/縮小、スクロール表示が行える。

 実際のデータは、一つのデータに対し何段階かサイズの異なるファイルを作成し、それらをまとめたファイル形式を扱うことで、リアルタイムに拡大/縮小などの処理を行っているように見せているようだ。なお、対応フォーマットに関しては、BMP、TIFF、SVGなどの主要なフォーマットのほか、Windows Media Playerで再生可能なフォーマットはほぼすべて網羅しており、これらを同一画面上にレイアウトして表示させることが可能。

 動作OSは、Windows 2000/XP。メモリこそ512Mバイト以上を推奨しているが、MPEG-2相当の動画データをさらに四分の一程度のファイルサイズまで圧縮できるOn2コーデックを標準搭載していることもあり、映像を多く扱うような処理においても効率的な高速表示を可能にしている。なお、ビデオボードなどは別段指定されていない。

 日本SGIとしては、これまで高い実績のある放送局やコンテンツ制作会社をはじめ、カタログや設計図など紙媒体を数多く保有する製造業や流通・サービス業の商品説明や販促支援システム、また金融業における店舗でのサービス説明紹介システムなどをターゲットに据えている。さらに、コンテンツ配信システムへの拡張を含め、SGIのハイパフォーマンス・サーバやグラフィックス・システムを利用している大学・官公庁などの研究機関に提供していく計画であるとしている。

 コンテンツの製作・編集は、リッチコンテンツ制作・編集の基本ソフトウェア「VizImpress Designer」を使うことで、Webページ作成ツールと同様の感覚で行うことが可能。アーティストのプロモーションビデオをサムネイルで300個程度表示させ、見たいものをタッチすると拡大して再生されるようなコンテンツも作成可能だ。

複数の動画をサムネイルで表示(動画のイメージ化を行い、パラパラ漫画の要領で表示)し、タッチして再生を開始させることも可能

 価格は、基本ソフトウェアおよびタッチパネル式PDPによって構成される「Standardモデル」で348万円。

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