NHKアート、ICタグを活用して番組セット管理をシステム化

日本オラクルは、NHKアートがICタグを活用した在庫・出庫管理システムを構築したことを明らかにした

» 2005年02月23日 16時50分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは2月22日、NHKアートがICタグを活用した在庫・出庫管理システムを構築したことを明らかにした。NHKの番組制作のための大道具や小道具を運搬する台車にICタグを装着し、それをPDAで読み取り、在庫や出庫状況をデータベースにリアルタイムで記録するシステムとなっている。同システムのデータベースにOracle Database、PDA端末にDatabaseの軽量版である「Oracle Lite」が採用されている。

 NHKアートは、NHKのすべての番組の美術制作を引き受ける子会社。手がける番組総数は月に200本を超えるという。番組制作における美術用品の調達の指示は、NHKの番組ディレクター、デザイナーなどが行う。

 そこで、NHKアートの制作スタッフは、さまざまな素材を使って道具を作成し、収録スタジオ内に組み上げる。そして、収録が終了すると、使用された道具は台車に分類、積載され、トラックに積んで海老名にあるNHKアートの保管倉庫に移動される。

 NHKアートは、所有総数3000に上る台車に積載されている品目や、出庫や入庫の履歴管理を従来は「紙」をベースに行っていたが、データ管理の不備による道具の作り直しが発生するなど、ムダも発生していたという。

 そこで、Oracleをベースに、ICタグを採用したアイテム管理システムの導入に踏み切ったとしている。また、同社では、広大な荷さばき場や倉庫における台車の位置情報の把握も課題として挙げており、今後は倉庫内位置情報管理システムの導入も検討している。

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