フィッシング詐欺メール増大に鈍化傾向

フィッシング詐欺対策組織APWGの報告書によれば、フィッシング詐欺メールの件数と攻撃に利用されるWebサイト数の増加率が鈍化した。

» 2005年03月31日 09時17分 公開
[ITmedia]

 フィッシング詐欺対策組織のAnti-Phishing Working Group(APWG)がまとめた報告書によれば、2月に新しく報告が寄せられたフィッシング詐欺メールの件数は1万3141件で、1月に比べて2%の微増にとどまった。昨年7月以来、毎月平均26%の伸びを示していたのに比べると鈍化した形だ。

 攻撃に使われているWebサイトの数も前月比1.8%増にとどまり、2625件だった。詐欺に使われたブランドの数は1月から横ばいの64件。初めて報告された9件のうち8件が金融機関となっている。APWGが2003年11月に統計を取り始めて以来、乗っ取りが報告されたブランドの総数はこれで149件。

 フィッシングサイトをホスティングしている国は米国が6ポイント増の37%を占めて依然としてトップ。2位の中国も10ポイント増えて28%となった。次いで韓国11%、ブラジル3.97%、ドイツ2.95%、日本2.46の順となっている。

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