ICカード認証を行わない限り印刷させないシステム、富士ゼロックス子会社

富士ゼロックスプリンティングシステムズは、ICカードによる認証を経ない限り紙への出力を行わないようにするセキュリティシステムを発表した。

» 2005年04月04日 18時04分 公開
[ITmedia]

 富士ゼロックスプリンティングシステムズは4月4日、同社のレーザープリンタ「DocuPrintシリーズ」と組み合わせ、ICカードによる認証を経ない限り出力を行わないようにするセキュリティシステム「iPrinting.Secu@ 認証印刷システム for DocuPrint」を発表した。

 情報漏えいの経路の1つに、データをプリントアウトしたものが盗み見られたり、そのまま持ち出されるケースがある。今回発表された製品は、印刷を指示するユーザーが認証を行わない限り紙への出力を行わないようにすることで、印刷物の取り忘れや第三者による閲覧、持ち出しを防ぐもので、PCにインストールするクライアントソフトとサーバ用ソフト、プリンタに接続するアダプタから構成される。

 具体的には、PC上でプリントを指示する際にICカードで認証を行う「シングル認証」と、プリンタ側でプリント実行時にも二重で認証を行う「デュアル認証」という2タイプの認証機能を実現し、環境や文書の内容に応じて使い分けることができる。また、プリント実行を指示しても、指定したプリンタがビジー状態になっており、そうこうするうちに印刷物を取り忘れてしまう……といった事態を防ぐために、他のプリンタによる代理印刷を可能にするグループ印刷機能も提供する。

 ほかに、PCからサーバに送られる印刷データを暗号化する機能や、印刷実行後、一定時間が経過してもプリントサーバ上に残っているジョブのデータを自動的に削除する機能、いつ、どのユーザーが、どのプリンタで印刷ジョブを実行したかを把握するログ出力機能なども提供する。

 製品には、単体版と、ソリトンシステムズのセキュリティ製品「SmartOn NEO」と協調して動作する連携版の2つがある。価格はともにサーバが15万円、クライアントは1ライセンスあたり5000円、アダプタは5万円で、別途ICカードおよびカードリーダが必要だ。4月8日より販売を開始する。

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