Longhornサーバには32ビット版も

Microsoftは顧客がLonghornを既存のサーバで実行できるよう、32ビット版を提供する。(IDG)

» 2005年04月21日 10時58分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftはLonghornサーバの32ビット版、x64版、Itanium版を出荷する計画だ。同社幹部が4月20日、明らかにした。

 同社は以前、Longhornクライアントの32ビット版とx64版を出荷することは確約していたが、2007年に予定されているサーバ版Longhornについては対応プラットフォームを完全には公表していなかった。Windows部門責任者のジム・オールチン氏は先週、32ビット版については最終的な決定が下されていないと話していた。

 Windowsサーバ部門ジェネラルマネジャー、ボブ・ケリー氏は20日の取材の中で、「32ビットと64ビットの両方をサポートする。今は32ビットから64ビットへの移行期であり、移行にはしばらくかかると考えている」と語った。

 Microsoftは顧客がLonghornを既存のサーバで実行できるよう、32ビット版を出荷する意向だ。Longhornサーバが登場するころには、すべてではないにしても大半の新しいx86サーバにx64プロセッサが搭載されるようになっていると同社は予測している。

 「向こう1年で、約70%のシステムがx64になる。顧客がサーバを購入するときに32ビットか64ビットを選ぶというのではなく、サーバを購入したら、64ビット対応になっている」(ケリー氏)

 ユーザーとソフトメーカーがSun MicrosystemsのSolarisで完全に64ビットに移行するには9年ほどかかると同氏は指摘する。しかしMicrosoftは、Windowsの移行はそんなに長くかからないと予測している。

 AMDとIntelが同じシステムで32ビットと64ビットのアプリケーション両方をサポートしているため、Windowsの移行はSolarisよりもスムーズなはずだとケリー氏は主張する。

 Longhornサーバはクライアント版の約6カ月後に出荷される予定だと、Microsoftのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)は20日に語った。クライアント版は2006年12月の年末商戦期に向けて発売されると見られている。

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