Unisysは、Intelベースのサーバにキャパシティ・オンデマンド機能を追加しようとしている。
Unisysは、Intelベースのサーバにキャパシティ・オンデマンド機能を追加しようとしている。ユーザーが必要とするときに追加の処理能力を提供する。キャパシティ・オンデマンドというコンセプトは以前から存在するが、Unisysが6月8日に明らかにしたのは、追加コストなしで追加処理能力を提供するというもの。
Unisysでシステム/技術プラットフォームを担当するディレクター、マーク・フェバーストン氏によると、例えば、ユーザー企業が当面、4プロセッサしか必要としない場合でも、8プロセッサ搭載のUnisysの「ES7000」サーバと「Real Time Capacity」(RTC)を購入すればいいという。Unisysは4個の非動作プロセッサに対して10%の割増価格を請求する。ユーザー企業が将来、予備の4個のプロセッサを使用し始めても、追加費用を支払う必要はない。
6月8日にキャパシティ・オンデマンド構想を発表したUnisysは、ユーザーが15日単位で追加処理能力をオン/オフできるようにするという。しかし追加処理能力を4回目に起動にすると、追加プロセッサが常にオンになり、その時点でユーザーは追加処理能力を所有することになる。
「顧客がこれらのプロセッサを一度も起動しない場合でも、われわれは決して起動するよう勧めたりはしない。顧客のインフラのリスクを共有するつもりだ」とフェバーストン氏は話す。
ES7000サーバとRTCとセットはWindowsまたはLinuxで動作し、既に提供が始まっている。顧客が指定した数の動作プロセッサに加え、4個の非動作プロセッサ(Xeon MPまたはItanium 2)を装備する。
ボストンにあるSummit Strategiesのアナリスト、ジョー・クラビー氏によると、Unisysは顧客がいずれ追加処理能力を必要とするようになると踏んでいるという。
「そうなればUnisysは基本的に、4ウェイでスタートしたものから8ウェイの契約を獲得する形になるわけだ。顧客にアップグレードするよう常に促す必要もない」とクラビー氏は話す
「予備プロセッサがいつでも使える状態になっているため、ユーザーにとってはセットアップコストの節約につながる」(同氏)
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